車の水温計が上がったらどうする?赤い警告灯が点灯したらエンジンは切るの?
暑いっすね~。
この暑い時期に、車のトラブルで気を付けなくてはいけないのはオーバーヒート。
人もオーバーヒート気味ですが、車がオーバーヒートすると、最悪エンジン載せ替えになりン十万円の修理代が発生します。
じゃ、もしオーバーヒートした時はどうすればいいのか?
エンジンを切るべきか、そのままアイドリングを続けるべきか迷う所でもあります。
僕の考えでは、水温計が上がったり高水温警告灯(赤色表示)が点灯したら、迷わずエンジンを停止するようにしています。
Contents
車の水温計が上昇したり高水温警告灯(赤色)が点灯した場合
そもそも、この水温計は何の温度を示しているか知っていますか?
それは「冷却水(クーラント・LLC)」の温度です。
冷却水はエンジンを冷やすという超重要な役割を果たしています。
恐らく、テレビで話題の議員のセンセイ方よりも大活躍していることでしょう。
そんな水温計が異常を示したらどうしますか?
異常とは、「H(ホット)」の所まで針が振り切る、もしくは赤色の警告灯(ヨットみたいなマーク)が点灯する、ということです。
実はここは非常に悩みどころで、エンジンを切っても切らなくても対処を間違えるとオーバーヒートしてしまい、最悪エンジンブロー(故障)に繋がります。
エンジンを切ってはいけない場合
これは特に故障が発生したわけではないが、走行状況により水温が上昇してしまった場合です。
例えば、サーキット走行や峠を攻めた場合。峠を攻める、とはドリフト走行などです。
僕と同じ世代(アラフォー)の人たちは、若い頃を思い出しませんか?
別に峠を攻めなくても、例えば箱根の山を低いギア(2速や3速)でずっと上り続ければ、同じような条件になります。
エンジンを高回転で回し続けるので、必然的に発熱量も大きくなり水温も上昇しやすくなります。
また、真夏の炎天下で渋滞にハマっても、エンジンには過酷な状況になりますね。
走れば走行風でラジエーターが冷やされますが、停車や渋滞ではファンの回転のみで冷やします。
周囲が他車で囲まれてしまったら、自然風も遮られてしまいます。
また路面からの熱もスゴイし、周囲の車からの排気熱もムンムンです。
アスファルトの上は、僕たちでも立っているだけでも死にそうですからね。
それだけ車にも過酷な状況なのです。
このような場合で水温計が上昇したり、水温警告灯が点灯した場合はエンジンを切ってはいけません。
エンジンを停止してしまうと、エンジンオイルや冷却水の循環を止めしまうことになるからです。
そのまま安全な場所に停車して、アイドリングさせて下さい。
ボンネットを開ければ放熱が早く進みますが、ボンネットから水蒸気が出ている場合は、やけどの危険がありますので触らない方が良いでしょう。
アイドリングしながら様子を見て、水温が下がる(警告灯が消える)なら大丈夫だと思います。
しばらくは再度水温が上昇しないか注意しながら走行しましょう。
できればその後に整備士など専門家に症状を伝えて、念のため点検してもらったほうが安心ですね。
エンジンをすぐに切る(停止させる)場合
実はオーバーヒートのほとんどの場合はこちらです。
水温計に異常を感じたら即刻エンジンを停止して下さい。
先ほどのケースは、車に故障などの異常がない場合の対処法です。
しかし現代の車は、故障がなければオーバーヒートすることはまずありえません。
通常考えられる走行の仕方でオーバーヒートしたら、それはメーカーの欠陥ですよね?
そんなに自動車メーカーの技術はヤワじゃないですよ。
僕も20万キロ超えた15年落ちの車を今も乗っていますが、渋滞しようが山道ガンガン登って行こうがオーバーヒートしたことはありません。
なぜか?もちろん故障していないからです。
つまり9割方、「オーバーヒート=車両故障発生」と考えるべきです。
エンジンを切ったらエンジンオイルや冷却水の循環を止めてしまう、と説明しましたが、そもそもこれらに異常があってオーバーヒートしているケースがほとんどです。
例えば原因は多岐に渡りますが、一番多いのが「冷却水漏れ」です。
ラジエーターやそのホースなどから冷却水が漏れてしまってスッカラカンになり、エンジンを冷やすことができなくなっているのです。
こういう状態でアイドリングすると余計に発熱させてしまうので、かえって逆効果になりエンジンにトドメを刺すことになります。
だからいくらアイドリングして冷却水を循環させようとしても、冷やすことができないのですぐにエンジンを切って停止させるべきなのです。
その後は同様に、ボンネットを開けて放熱したほうがより冷えやすくなるでしょう。
そしてすぐに救援を呼んで下さい。
車の水温計が上がったら?警告灯が点灯したらエンジンは切るの?のまとめ
水温計が上昇し始めたら、もしくは高水温警告灯が点灯したら、まずは安全な場所に停車して下さい。
エンジンを切らないでアイドリングした方が良いケースもありますが、それは「車の全ての機能が正常である」ということが前提の話です。
そもそも普通に走行している分にはオーバーヒートしません!
今の車はそんなにショボイ造りではないのです。
ということは、オーバーヒートしたらまず車両の故障を疑うべきです。
つまり冷却できていないので、1秒でも早くエンジンを停止して、その後救援サービスを呼んで下さい。
何のために言っておきますが、走行中にエンジンを切っては絶対だめですよ?
ハンドルやブレーキが利かなくなり(正確には利きにくくなる)、事故を起こす恐れがあります。
速やかに安全な場所に停車して下さいね。
追伸
これは有名なことですが、オーバーヒート時は絶対にラジエーターのキャップは開けないで下さい。
中は高温で高圧なので、温泉街の間欠泉のような高温の水蒸気が噴き出す恐れがあります。
マジでヤケドしますよ。
また、冷却水のリザーバータンクも開けない方が無難です。
もう僕みたいな素人は、救援を呼び専門家に任せた方がいいと思います。
もうひとつ。
「オーバーヒート時は暖房を回した方がいい」と聞いたことありませんか?
都市伝説ではないですよ、根拠があります。
それはあの暖房の温風は、エンジンで熱せられた冷却水に風を当てて送っているのです。
つまり冷却水に風を当てて冷やしているということですね。
冷却水が冷えれば、エンジンをより冷やすことができます。
また暖房を動かすことにより、エンジンルーム内のファンが回ります。
ラジエーターの前に大きな扇風機が付いてるでしょ?アレです。
あんなデカイ扇風機が回れば、それだけでエンジンルーム内の放熱が自然に待つより早くできます。
暖房を回せばいいと言われるのは、こんな理由があるからなのですよ。
もちろん「A/C」スイッチはONにして、風量は最大にして下さいね。
ただエンジンが停止した状態で、あまり長く暖房を使っているとバッテリーが上がってしまいます。
この点は注意して下さい。
でもエンジンが壊れるぐらいなら、バッテリーが上がるぐらいどうってことない気もしますが、自己判断でお願いします。
※冷却水を循環させる「ウォーターポンプ」は、エンジンが停止していると動きません。
つまり冷却水がそこまで冷やされるわけではないので、やらないよりはやった方がいいよ~程度でお願いします。
この少しの応急処置が、エンジンの運命を左右するかもしれないですからね。
繰り返しますが、エンジンの載せ替えはン十万円です。
あ、車内に残っている自分が真夏の炎天下で、暖房MAXによりオーバーヒートしないようにだけは気を付けて下さいね。
熱中症になりますよ。
ディスカッション
コメント一覧
ありがとうございます、車の知識ゼロの主婦です。警告灯が点滅しパニックになってしまったのですが、こちらの記事は素人にもとても解りやすく助かりました。感謝です!
お役に立てて嬉しいです^^
車は大丈夫でしたか?