ゴルフでボールが観客に直撃して当たったら慰謝料は出るのか調べてみた
こんなニュースを見かけました。
「ゴルフボールが直撃して、観客が右目を失明」
いやいやいや・・・恐ろしい事故ですね。
打った選手もケガをした観客も、一生悔やまれる事故です。
ところでこの様にゴルフを観戦中に怪我をした場合は、どうなるのでしょうか?
治療費や慰謝料は、もらえるのでしょうか?
ちょっと気になったので調べてみました。
結論から先に書いちゃいますと・・・
・ゴルフの観戦中にケガをしても、基本的に自己責任になります。
・応急処置はしてもらえますが、以後の治療費は自費です。慰謝料はもらえません。
Contents
ゴルフの観戦中にボールが当たっても自己責任で補償はない
これはゴルフ観戦をしたことがある人、もしくは野球などスポーツ観戦をしたことのある人なら知っていると思います。
ゴルフ観戦中に起きたケガや事故は、自己責任になります。
これは主催者のサイトやチケットなどに明確に書いてありますね。
僕も今回、いくつかのトーナメントや大会のサイトを見てみましたが、どこのサイトにも・・・
「観戦中の事故やケガについては応急処置はしますが、それ以上の補償はできません」
とハッキリと書いてあります。
つまり慰謝料はもらえないってことです。
また「場内における事故や盗難については、一切の補償はしません」ともあります。
言われてみれば当たり前ですね。
今回のニュースの女性は、右目失明と一生のケガを負ってしまいました。
楽しいはずのゴルフ観戦が一瞬にして暗転・・・お気の毒です。
しかし、過去にはゴルフの打球が当たってケガをした事故は何件も起こっていて、中には死亡事故まで起きています。
野球で言えば、ファールボールや折れたバットが観客に直撃する事故も起こっています。
このように重度の後遺症や死亡事故にまでなると、やはり裁判で責任の所在や慰謝料や治療費の負担で争われることが多いです。
しかし「自己責任論」により、原告(ケガをした被害者)の敗訴になるケースが圧倒的に多いのが現状なんです。
ちなみに訴訟大国のアメリカは、なんでもかんでも裁判にすることで有名。
そのアメリカの野球、つまりメジャーリーグのことです。(ゴルフじゃなくてすみません)
ファールボールに当たってケガをした場合は「自己責任論」により、治療費は自己負担となることがほとんどです。
「危険があることを予め分かった上で、スタジアムに観戦来る」という考えがあるからみたいですね。
ネットのないメジャーリーグの試合では、ファウルボールで年間1750人がケガをしてるんだとか…。それはもう「不運」でも「自己責任」でも成立してないと思うんですよねぇ。ゴルフもそうですけど、そもそもあんなに硬いボールが観客席に飛び込むのをOKとしてる意味がわからない…。
— きくりん (@kikurinprime) 2015年9月8日
これは、日本のゴルフでも言えることです。
ゴルフは選手のショットが見える距離から、フェンスのない場所での観戦になります。
そう言えばゴルフ観戦って、選手とギャラリーとの距離が他のスポーツに比べてかなり近いですよね。
ということは、臨場感がある分、ボールが当たってケガや事故が起こる危険性も高いってことです。
万が一、選手が打ったボールが飛んで来て自分に当たったら・・・。
ゴルフを少しでも知っている人なら、この事故が起こりうる危険性は予測できます。
実際に裁判でも、ギャラリーの過失が指摘されます。
ここまでを僕なりにまとめます。
ゴルフなどスポーツ観戦をする際は、まずチケットや主催者のサイトをよく見て注意事項を確認しましょう。
自分は観客でお金を払っているから、ケガなどの事故は主催者や選手の責任だ!という考えは捨てましょう。
「自己責任論」を念頭に、自分の体は自分で守りましょう。
仮に相手(主催者や選手)の過失が認められ、慰謝料や治療費が支払われたとします。
でも後遺症や死亡事故に遭ってしまっては、お金をいくら積まれても失われたあなたの人生は取り戻せません。
「万が一」の事態を想定した行動を心がけましょう。
今まで観戦中に怪我をした人、させてしまった人(選手)は、みな「まさか自分が・・・」と後悔していると思います。100%安全はないです。
尚、余談ですが、ゴルフの観戦中に事故に遭うのは何もボールの直撃だけではありません。
他のスポーツ観戦に比べて、ゴルフ場で多く起こる事故・・・それは落雷です。
これはギャラリーだけでなく、プレーしている選手も危険です。
落雷事故によるケガも、「観戦中の事故やケガについては応急処置は~」に当てはまりますので、これも自己責任論ですね。
ゴルフ場などの何もない広い場所や、独立した木の周辺などは、落雷の危険性があるってことが一般的に広く知られているからです。
ゴルフ観戦中の事故を防ぐための注意点とは?
こんな自己責任、自己責任って書くと、怖くてゴルフ観戦に行けなくなってしまいます。
やはりプロの選手のプレーを間近で見られる生の観戦は、テレビからでは伝わりませんからね。
そこでゴルフ観戦中の事故やケガを防ぐ方法や、注意点についても調べてみました。
打球事故を防ぐにはボールから目を離さないこと
まず打球事故ですが、選手が打ったボールから目を離さないようにすることです。
打ったボールがギャラリーに当たりそうな場合は、「ファー!」という叫び声が聞こえます。
ゴルフ観戦に行ったことがある人なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「ファー!」はとても重要な意味なので、知らなかった人はぜひ覚えて下さい。
今週末はレジェンドゴルフですね!先月、プロゴルフの試合中にギャラリーにボールがあたり救急搬送になる事故が起きました。『ファー』の声が聞こえるように静かに!そして、観戦ルールを守って(#^.^#) 楽しみたいなと思いました。打つ方も、普段の景色と違って、人が多いと怖いだろうなぁ。
— ぷく♪ (@pukuchcn) 2017年5月1日
そして「ファー!」の声が聞こえた場合の対処法ですが・・・
・まず頭を隠しましょう。
特に後頭部にボールが直撃すると、意識不明などの重体の危険性があります。
・「ファー!」とした声の方を振り向かないようにしましょう。
振り向いた瞬間に顔面にボールが直撃すると、失明や鼻を骨折するケガの恐れがあります。
・しゃがむ or しゃがまない (?)
これは意見が分かれているようで、しゃがんでも地面に跳ね返ったボールが顔に当たってケガをする危険性があります。
またしゃがむとその場から動くことができす、打球を避けるための次の一歩が出せません。
反対に、しゃがめばボールから当たりにくくなるという意見もあります。
これはどちらが正しいのでしょうか?プロの方の意見が知りたいです。
・物陰に隠れてもケガの恐れが・・・
ファー!と声が聞こえたので、とっさに木の影に隠れたとします。
でも林の中など場合は、ボールが木に跳ね返って自分に当たる可能性があります。どう跳ね返るかは予想が付きません。
やはり頭や顔面を守るための、とっさの防御行動を心がけるのが良さそうですね。
ちなみにプロのゴルフ選手が打ったボールの打球の速さは、新幹線と同じぐらいの速さになります。
初速で時速250km/hとも言われています。
これがミスショットで低空で飛んできたら、目で見て確認する間もないですよね。
やはり反射的にファー!の声の方を振り向くのだけは、避けたほうがよさそうです。
僕だったら、片手は後頭部・もう片方の手は顔面を覆って、しゃがまずに後ろを振り向いて全身を身構えます。
仮にボールに当たってケガをしても、不意打ちでボールに当たるよりも、身構えた状態で当たったほうがケガの程度が小さく済むからです。
やはり油断は禁物です。
ゴルフ観戦中は落雷事故の危険性が高い
ゴルフ観戦で怖いのは、夏場の落雷事故。
悪天候でプレーが続行できない場合などは、ギャラリーにサイレンや警報で知らせてくれます。
どんなサイレンが何の意味なのか、事前に確認しておくことが大切ですね。
特に雷で中断した場合は、独立した木の下や周辺、ゴルフカート・放送施設や観客席、丘などの高い場所は落雷事故の危険が高いです。
係員の指示に従って、速やかに安全な場所に避難しましょう。
本当に、ゴルフ場での落雷による死亡事故は多いです!
【まとめ】帽子を被ればボール事故から頭を守れる
ゴルフの観戦中に起きたケガや事故は、自己責任になります。
治療費や慰謝料はありません。
チケットや公式サイトの注意書きを事前によく読んで、自分の身は自分で守ることが大切ですね。
言い忘れましたけど、とあるトーナメントの公式サイトには「帽子の着用をおすすめします」とも書いてありました。
帽子を被っていれば、万が一ボールが頭に当たっても幾分かのケガの衝撃を和らげてくれます。
こんなところですかね。ゴルフ観戦は、デジカメが不可、キャップは野球と同じく事故防止と日よけが目的、これくらいかな。あとは競馬の場合冬場になったらキャップがニット帽になるとか。
— graっ子 (@grassandanke) 2010年6月8日
本来はヘルメットを・・・って言いたいのでしょうが、さすがにそこまでは難しいですよね。
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