コンビニはなぜスーパーより高いのか?値段の違いの理由を調べてみた
コンビニって便利ですけど、高いですよね~。
いつも定価で安売りしないし、どの商品もスーパーより値段が高い!
なぜ??
と言うわけで、コンビニがスーパーより高い理由を調べてみました。
先に結論をまとめておきます。
・スーパーの方が大量に仕入れられるから安い。
・スーパーは、他の商品も一緒に買ってもらえるので安売りできる。
・コンビニは24時間営業で経費がかさむ。
・コンビニは本社からの圧力で安売りができない
Contents
コンビニよりスーパーの方が安い理由
今回、なぜコンビニが高いのか?を調べてみた結果、大きく分けて4つの理由がありました。
言われてみれば「なるほどな~」と思うことが、コンビニが高い原因だったようです。
スーパーは大量仕入れができる
スーパーは、コンビニに比べて店舗が大きいので大量仕入れができます。
一度に大量に仕入れることができれば、単価を安くすることができますよね。
青果や鮮魚などは毎日仕入れますが、商品によっては1日おきなどの場合もあります。
倉庫もコンビニに比べて大きいので、在庫をかなり保管しておくこともできます。
対してコンビニも、グループ全体で見ればかなりの流通量です。
決して、スーパーに比べて仕入れ量が少ないわけではありません。
しかしコンビニは、店自体が狭いので一気に納品することができません。
日々売る商品を、必要な分だけ毎日納品します。
またコンビニは店舗が点在しているため、各コンビニに配送するコスト(輸送料)がかかってしまいます。
山奥に1軒だけあったり、1日に何回も配送トラックが来たりしますよね。
となるとその分だけ輸送コストがかかり、商品の値段に転嫁(上乗せ)されるわけです。
これがコンビニが、スーパーに比べて安く売ることができない原因の一つになります。
スーパーは安売りしやすい
コンビニに行く時って、行く前から買うものがすでに決まっていますよね?
目的の商品を買ったら、すぐにレジへ向かいます。
コンビニで買い物かごを持って、あれこれ時間をかけてショッピングを楽しむ人はいないでしょう。
これに比べてスーパーは、お客さんは大抵カゴを持ってぐるっと店内を1周は回ってくれます。
その間にお客さんは、当初は買う予定のなかった「余計なもの」まで買うことがあります。
「安いから買っておこう」
「そう言えば切らしてた」
「珍しいから買ってみよう」
などの理由で、気が付けばたくさん買ってしまったことは、誰しも経験があるはずです。
つまり、スーパーは特定の商品を儲けなしで安売りしても、ついでに買ってくれる他の商品で利益をあげることができるのです。
「タマゴ1パック10円」とかが良い例で、こうした特売商品でお客さんを呼び寄せるわけですね。
コンビニは、買うものを買ったらすぐに帰ってしまいます。
と言うことは、商品1つ1つで利益が出る価格設定にしないと、経営が成り立たなくなるのです。
ペットボトルなんかは、スーパーとは明らかな価格差がありますよね。
スーパーでペットボトル1本だけ買って帰る人はあまりいませんが、コンビニなら普通にたくさんいます。
この一度に商品を買う数が、コンビニとスーパーとの価格差になって現れているのです。
コンビニは24時間営業で経費大
コンビニって、経費がもの凄くかかります。
これは店舗の大きさに対して比較すると、コンビニの方が経費がかかると言う意味です。
人件費を比べて見ても、コンビニは店舗の面積がスーパーに比べて遥かに小さいのに、店員さんは常に2~3人はいますよね。
またコンビニは、光熱費もバカになりません。
コンビニって、ショーケースが多いですよね。
ショーケースって、実はかなり電気を喰うのです。
となると、当然そのぶんだけ電気代もかかります。
そして、なんと言ってもこれ。
コンビニは24時間営業なので、スーパーに比べて経費がかかります。
昔は24時間営業のスーパーもいくつかありましたが、今は西友ぐらいですか?
イオンとかも、24時間やめちゃいましたよね。
やはり、夜間はお客さんの数が少なく売上が見込めないので、24時間営業は割に合わないのでしょう。
対して24時間営業をしているコンビニでは、22時以降は人件費(時給)を25%アップしなければなりません。
お客さんの数が少ない深夜の時間帯に、昼間より高い給料を払って営業を続けているのです。
また、夜間は看板などの照明もずっと点けっぱなしなので、光熱費も昼間しか営業しないスーパーに比べて余分にかかっています。
こうした売上に対する経費の割合の違いが、コンビニとスーパーの値段の違いとなっているのです。
コンビニは時間帯で商品の値段変えるべきじゃないのかな。真夜中でも同じ値段で物が買えるって過剰なサービスだろう。深夜料金でもっと儲けるべき。タクシーやバスも夜は高い。そうやって夜に活動するのは高コストなんだって学んでいかないと。最安で働くのは13時から17時まで。あとは全部割増料金。
— フモフモ編集長 (@fumofumocolumn) March 4, 2019
コンビニは安売りできない
スーパーは、消費期限が近かったり閉店時間が近づくにつれて、「○○%割引」ってシールが貼られて安売りされますよね。
でもこの割引きシールは、コンビニではほとんど見かけません。
この理由は、本社からの無言の圧力で値下げができないと言われています。
(値下げすると、その分だけ本社の儲けが減るからみたいですね…。コンビニ業界の闇です)
少なくとも本社は、各店舗に対して積極的な値下げを推奨していないことだけは確かです。
値下げ(見切り販売)をしないことは、大量の廃棄を生む”フードロス”の原因にもなっています。
捨てるぐらいなら安売りすればいいのに…って思いますよね。もったいない。
反対にスーパーは、どんどん値下げして売り切ろうって言う意志が伝わって来ます。
夕方以降の割引商品争奪戦には、僕もよく参加します(笑)。
こうした理由から、コンビニは値段も高いうえに安売りもしない(できない)のです。
時短営業を認めると、それに伴い見切り販売(値引き)も認めざるを得ない。見切りは店舗の権利だが、すると本部の収入が減るので、これまではあの手この手で妨害してきた。たが時短とともに全国で見切り販売が増える可能性を危惧して、メディア向けに先手を打ったということだろう。
— コンビニ業界をアップデートせよ (@cvsrenovation) May 18, 2019
店舗側で臨機応変に見切り販売をするほうが、遥かに食品ロスは減るし店舗の利益も増える。もしセブンが本気で食品ロスを減らしたいなら店舗の見切り販売を推奨するのが最善策だが、ポイント還元で誤魔化して先送りした。廃棄させるほど本部が儲かるコンビニ会計を温存したいからだ。
— コンビニ業界をアップデートせよ (@cvsrenovation) May 18, 2019
【結論】コンビニは利便性が良い分だけ高い
コンビニの値段が高い理由は、まだまだ他にもありそうですね。
例えば、何も買わずにトイレだけ使って帰る人が多いのも、コンビニの特徴です。
トイレは水道代や電気代がかかる他、トイレットペーパーやハンドソープなど備品を用意する経費もかかります。
備品は、盗まれることだってありますからね。
また、コンビニ店舗独自の価格設定ができないことも、値段の高さに影響している原因の一つです。
同じコンビニチェーンなら、どこで買っても商品の値段は同じですよね。
ただ、こうしたコンビニの構造が悪いことばかりではありません。
先ほどの仕入れについて言えば、コンビニは在庫がたくさん置けない分、新しい商品を次々に入荷することができます。
つまり、最新性に優れています。
スーパーは仕入れが大量にできますが、反面、これは在庫が多く抱えていることになります。
在庫をたくさん抱えるって、実は商売上はあまりよろしくない状態。
いつも同じ商品ばかり売っていることにもなりかねません。
また店舗が小さいからこそ、利便性が高いのもコンビニの特徴です。
・車を停めてすぐにお店に入ることができる。
・店が小さいので、すぐに目的の商品にたどり着ける。
・レジでの精算も早い、など。
早いと2~3分で買い物が終わりますので、お客さんの回転率が良いのもコンビニの特徴です。
それに比べてスーパーは、駐車場に停めてからしばらく歩かなければいけません。
初めて行くお店だと、どこに商品があるのか探さなければならず、やっと商品を見つけてもレジは長蛇の列…。
こんな経験ありますよね?
値段が高い点ではコンビニは不利ですが、利便性や最新性ではスーパーには負けていません。
それに、そもそもコンビニとスーパーでは想定している顧客が違うので、値段を比較すること自体がナンセンスかもしれませんね。
コンビニもスーパーもそれぞれ一長一短の特徴がありますので、自分のライフスタイルに合ったお店を使い分けると良いと思います。
コンビニは高い!と文句を言うのではなく、「24時間いつでも開いていて、しかも手軽にすぐ買える」という利便性にお金を払っていると思うべきでしょう。
コンビニは、基本的に定価です。
なのでコンビニが特別に高いわけではなく、スーパーが安売りし過ぎという見方もできます。
また、定価で売れるのなら安売りする必要はないので、コンビニの方が”商売上手”とも言えますね。
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