北朝鮮ウォンと韓国ウォンのお金の違いは?レートや物価も調べてみた 

「北朝鮮と韓国は使っているお金は同じなの?」って疑問に思ったので調べてみました。

現代しか知らない人は、この両国は全く正反対の国っていうイメージですが、元は1つの国だったんです。

ということは、使われている通貨も同じ…?

ついでに、レートも調べてみました。

 

【先に結論】

・韓国…韓国ウォン

・北朝鮮…北朝鮮ウォン

どちらも「ウォン」ですが、実は2つは全く別の通貨です。

レートも違います。

 

韓国の通貨は「大韓民国ウォン(KRW)」

韓国の正式名称は、大韓民国。

なので、通貨の正式名称も「大韓民国ウォン(KRW)」です。

ウォンという通貨は、テレビなどで聞いたことあると思います。

(ちなみに中国は「元」です)

 

韓国のウォンと言えば、数年前に話題になった「日韓通貨スワップ」。

スワップは「交換」の意味。

「どちらかの通貨が暴落などで困ったら、お互い助け合いましょう」という協定です。

 

為替レートは「1円=10ウォン」

円と韓国ウォンの為替レートも調べてみました。

おおよそ、1円=10ウォンぐらいになります。※1ウォン=0.11円

1円=9ウォン~11ウォンぐらいの変動はありますが、ここ数年のレートはずっと10ウォン前後です。

 

韓国ウォンで買い物をする際、単純に0を(桁を)一つ減らせば日本円に換算できるので、分かりやすいレートですね。

昔は韓国は日本に比べて、物価が安いって言われてました。

しかし、近年は世界的な物価高や円安の影響で、昔ほど物価は安くありません。

 

物価は日本とほぼ同じぐらい

韓国の物価ですが、マクドナルドで比較すれば分かりやすいと思います。

・ビックマック単品…5,200ウォン(約550円)※2023年時点(日本では480円)

・お米10キロ…約40,000ウォン(約4,500円)

 

これを見ると韓国の方が、少し物価が高い気がします。

しかし平均すると、日本とほぼ同じか少し韓国の方が安いくらい。

とは言っても、近年は世界的な物価上昇なので、一概には言えない点もあります。

↑韓国の物価が高いのではなく、円安のせいで高くなっている部分もあります。

 

北朝鮮の通貨は「北朝鮮ウォン(KPW)」

北朝鮮と言えば、国民の生活がかなり困窮しているイメージです。

そんな北朝鮮の通貨「北朝鮮ウォン(KPW)」

正式名称は「朝鮮民主主義人民共和国ウォン」です。

 

韓国と同じウォンなのは、南北に分断される前の大韓帝国時代から使用しているためです。

南北に別れても、両国はそのままウォンを使い続けているのですね。

でも、もちろん同じウォンでも、それぞれの国で紙幣を発行していますので、全く別の通貨です。

 

為替レートは「1円=0.6北朝鮮ウォン」?

北朝鮮ウォンは公式レートの変動が激しかったり、公式よりも数十倍も高い「闇レート」が存在します。

また、北朝鮮へ観光に行っても、原則として観光客は北朝鮮ウォンを使えません。

北朝鮮ウォンは紙幣がボロボロだったり、お金そのものに信用がないため、主にドルやユーロ、元を使うことになります。

 

こんな情勢を踏まえて、日本円と北朝鮮ウォンのレートを調べてみました。

為替レートサイトでは「1円=0.6北朝鮮ウォン」との情報があります。

しかし、北朝鮮のニュース記事を見ると、

・2021年…1円=450北朝鮮ウォン

・2023年…1円=60北朝鮮ウォン

とレートにかなりの差が…。

 

北朝鮮ウォンは急騰や急落を繰り返し、また前述のとおり闇レートも存在します。

そのため、なかなか「1北朝鮮ウォンはいくら?」とハッキリとは分からない状況です。

 

平均年収は15万円ぐらい?

北朝鮮の一般的な労働者の平均年収は、約3,000~4,000北朝鮮ウォンと言われています。

が、よく分かりませんので、調べて出てきた情報を羅列します。

・2014年のエリートクラスで年収約15万円

・4人家族の庶民なら、1か月1万円ちょっとで暮らせる。

・農民の年収は1万円。

・2022年の国民一人あたりの国内総所得は約15万円

・韓国と20倍の年収の差がある。(韓国の方が高い)

などです。

 

北朝鮮は貧富の差が激しいので、職業によりかなりの年収があります。

また上記の年収は、北朝鮮からの公式発表ではありません。

北朝鮮の国民に内緒でインタビューしたり、脱北者から聞いたり、韓国が色んなデータから推測して発表したりしているものです。

でも、何となくは実態がつかめると思います。

 

物価は米1キロが100円ぐらい

合わせて物価も調べてみました。

・お米1キロ…5,000~6,000北朝鮮ウォン(約80~100円)

 

北朝鮮の主食である、お米の価格が物価を知るのに良さそうです。

ただ、上記価格は市場の値段で、首都である平壌はもっと安かったりします。

平壌と地方では、物価差が3倍とも100倍とも言われてますからね。

 

ちなみに日本から北朝鮮へは、中国経由でツアーで旅行へ行けます。

しかし、現地ではすべてガイトが同行し、外国人向けのレストランなどでしか食事や買い物ができません。

もちろんこれらのお店は、外国人価格。

つまり高いんです!

 

地元のスーパーで買い物することができますが、外国人価格が別に設定してあるようで、精算はガイドが代わり行います。

もちろん値段の写真撮影は禁止。

なので、北朝鮮の国民が普段どれぐらいの生活をしているのかなどは、旅行に行っただけでは分からないのです

現地の人に勝手に話しかけるのも禁止されており、観光客の行動は徹底的に監視されています。

だから、北朝鮮の国民に内緒でインタビュー…なわけです。

 

まとめ

北朝鮮の北朝鮮ウォンと、韓国の韓国ウォン。

どちらも大韓帝国からの名残でウォンを通貨として使っていますが、2つは全くの別の通貨です。

韓国ウォンはレート面でも円と換算しやすく、物価もだいたい同じなので日本人にも馴染みやすそう。

しかし北朝鮮ウォンは正直、実態がよく分かりません。

もし、北朝鮮へ観光へ行く予定がある人は、事前によ~く調べてから行くことをお勧めします。




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Posted by ちたま