トップガンでマーべリック機が墜落した原因は?グースが亡くなった死因は何?
どうも!
「トップガン2マーベリック」の公開が楽しみすぎな僕です。
ということもあって、先日トップガン1を再度観ちゃいました。
とても32年前の映画とは思えない、クオリティの高さですね。
やはりトップガンは歴史に残る名作です。それにしてもトムクルーズ若すぎ。
さて今回は、グースが墜落して亡くなった原因について書いてみます。
1度しかトップガン1を見ていない人は、「あれ?なんでグース死んじゃったの?脱出成功したのでは?」って思っちゃいます。
墜落した原因は何となく分かるんですけどね・・・。
実は僕もその1人でした。
まず、マーベリック・グース機が墜落した原因は・・・ジェット後流によるエンジンの停止。
そしてグースが亡くなった原因は、キャノピーに頭部を激しく衝突させてしてしまったことです。
もう少し詳しく見ていきます。
トップガン1でマーベリック・グース機が墜落した原因は?
まずは、カンタンにその問題?のシーンのおさらいから・・・。
敵機(教師)とマーべリック・グース機、ライバルのアイスマン・スライダー機の3機でのブレイク中に、アイスマン組がうまく敵機の後ろとマーべリックとグース組の間に割り込みました。
マーべリック・グース組は、すぐに撃墜するか退くようにアイスマン・スライダー組に伝えたのですが、アイスマン・スライダー組は上手く対応することができず、結果的に後退することになります。
その後退のタイミングで、マーべリック・グース組は、アイスマン・スライダー組のジェット後流に巻き込まれエンジンが停止。
マーべリック・グースの二人が脱出をする際、不幸にもグースが死亡する事故になってしまいました。
はい、ここまでがストーリーのあらすじです^^
まず、マーべリック・グース機の墜落の原因としては「ジェット後流による不足の事態の発生」という一言に尽きます。
それは、具体的には3つのことから説明ができます。
①前にいたアイスマン・スライダー機の前に無理に割り込もうとした為、至近距離に近づきすぎてしまった
これは、マーべリックが訓練でトップになりたい故の行き過ぎた行為ですが、実際の訓練では有り得ないでしょうね。
発生するリスクを想定し、どうしたら敵を追い込めるかという総合的な訓練が行われているのでしょうから、一か八かのチャレンジは必要なかったと考えます。
②ジェット後流へ巻き込まれた
まずジェット後流とは・・・ジョットエンジンの排気流により、乱れた空気がエンジンの空気圧縮機で空気を圧縮しきれず、燃料の燃焼に必要な酸素量を確保できなくなり、その結果エンジンが止まることを言います。
ジェットエンジンなどの圧縮機を有する機器が圧縮機の失速、後段の圧縮空気が前段に逆流する等によって正常に機能しなくなる現象です。
ちょっと専門的で難しいですが、実際の航空機でもこれが原因で事故になったケースもあるぐらいです。
ジェット交流に巻き込まれる場面は、最後のミグ戦闘機の交戦場面でもありましたが、その時はマーベリックはきちんとコントロールしリカバリーできています。
マーベリックの操縦技術は元来高かった訳ですから、グースとの事故の場面では訓練でトップをとりたい気持ちと、訓練であることから不測の事態に柔軟に対応する緊張感と意識の不足があったのだと考えます。
こう思うと、マーべリック・グース機の墜落は防げたのかもしれませんね。グースは亡くならずに済んだのかも・・・。
僕はトップガン2でも、グースの活躍が見たかったです。
縦に並ぶのはプロペラ後流やジェット後流、後方乱流などに巻き込まれるので飛行機の編隊としては組みにくい。どうしても縦に並ぶなら普通は高低差をあける。
横に並ぶのは、前方の計器を見ながら隊長機を見る為に真横も向かないといけないので無理。
斜めに並ぶとこれらのデメリットがない。— Волшебник (@teitei_teitei) 2016年1月6日
③F14トムキャットのエンジン構造 “双発”の問題
F-14トムキャットは、エンジンが離れた場所に2つ設置されています。(双発機)
映画トップガン1の冒頭のシーンで戦闘機が何機も空母から飛び立ちますが、その時にエンジンを2つ搭載しているのが分かります。
この離陸するシーンってカッコイイですよね。
「カタパルトオフィサー」の人もカッコイイ!♪でんじゃぞ~ん♪
トップガンでは②の影響により1つ目のエンジンが停止し、その後マーベリックが立て直しをしようとアフターバーナーを使用しています。
しかし、F14トムキャットの特性により、急に推力を上げ下げしようとすると、前述の気流の乱れでエンジン設計で想定していた通りに空気が流れ込まなくなり、突然エンジンの火が消えたり、アフターバーナー使用中にエンジンがアイドル状態になってしまうなどの問題が生じることがあるのです。
こちらも専門的でよく分かりませんが(笑)、つまり「マーべリック・グース機は、ジェット後流が原因でうまくエンジンに空気を取り込むことができなくなり、エンジンが停止してしまった」ということですね。
これが今回の墜落してしまった直接的な原因です。
エンジン構造に基づく不測の事態が発生した場合の対応については、当然ながらマーベリックも学んでいたはずです。
でも今回のマーべリック・グース機の墜落事故は、不測の事態に対するマーべリックの緊張感の欠如による行動が、墜落事故の間接的な原因だったと僕は思います。
グースの死因は何?なぜ亡くなったの?
上記の通り、墜落しかけている危機的な状況にいたマーベリック・グース機は、マニュアル通りに脱出を試みます。
脱出レバーを引くことで、コックピットを覆っているキャノピー(防風のガラス)が外れ、外に飛び出すことができるはずでした。
しかしながらジェット後流に巻き込まれ、自機が回転してしまった為にマーべリックは遠心力の影響で脱出レバーに手が届きません。
結果的に後部のグースが脱出レバーに手が届き、何とか脱出レバーを引きました。
問題はこの後のシーンです。
この際にコックピットを覆っていたキャノピーが直ぐに外れなかったため、グースは脱出時の勢いで(恐らく)首を骨折してしまい、そのまま死亡してしまいます。
そのシーンをよ~く見返すと、確かにグースは機体から脱出して飛び出した際に、まだ真上に残っているキャノピーに激突しています。
マーべリックからも「キャノピーに気をつけろ!」と直前にアドバイスされていますが、グースはあの状況下では、そのアドバイスを聞き入れる余裕もなかったのかもしれません。
シートの脱出用のレバーを引くとまずコックピットを覆っているキャノピーが爆薬で破壊・取り外される。次にパイロットがシートごと打ち出されるが、この時2列シートの場合はまず後部座席から発射される。https://t.co/RYyM0FBlCD
— hideto (@hidetode1) 2018年8月29日
そしてグースはパラシュートで海に着水した際も、頭から大量の血を流していましたよね。
相当な衝撃でキャノピーにぶつかったのだと想像できます。
ヘルメットを被っていても、首はやられてしまいますし・・・。
これがグースの直接的な死因です。
僕は初めてトップガンを見た時は、「あれ?グース脱出成功したのにナゼ死んじゃったの?」って思いました。
トップガンは一瞬たりとも目が離せない、瞬きができない映画です(笑)
このグースが亡くなった原因は、やはりマーべリックのトップをとりたい、負けたくないという気負いによる不測の事態へ緊張感の欠如ではないでしょうか?
このシーンを見ると、脱出時の訓練は十分に行われていたのか?と疑問にすら思ってしまいます。
グースは確かジェット後流にやられて墜落したと言われているんだよね。でも実際イジェクト時に頭ぶつけて脳挫傷で死んでしまったんだ。
— ゆっくり魔理野 現在は色んな事情で低浮上 (@Su_57_aventador) 2018年6月8日
まとめ
このようにトップガン1でマーべリック・グース機が墜落した原因は、ジェット後流に巻き込まれてエンジンが停止したことによるもの。
グースが亡くなった死因は、脱出の際にキャノピーに激しく衝突して頭部を損傷したためです。
ただマーべリックもこの後のシーンで自責の念に駆られるように、もう少し冷静な判断やアイスマンとの無用な闘争心がなければ、この墜落事故は起こらなかったのかもしれません。
でもこのシーンがあるからこそ、トップガンのストーリーが際立っているのも確かなのですが。
さて、トップガン2ではマーベリックは教官という設定みたいです。
もうトムクルーズも今年で56歳なので、ちょうど良い配役ですね。
グースとの事故の教訓をもとに、訓練中の無理やりに至近距離に入ることによるリスクや、不測の事態への対応については特に注力して訓練をする教官かもしれません。
この辺りがトップガン2の見所になりそうですね。
マーべリックは、現代のより安全を重視する指導とは全く逆をいく教官だが、しかし味方のピンチをきっかけにアグレッシブな現役に復帰?というシナリオなんか面白くないですか?
又、グース役のアンソニー・エドワーズ本人が言っているように、グースはトップガン2で幽霊として登場するのかな?
「トップガン2マーべリック」の日本での公開が待ち遠しいです^^