サッカーの背番号の数字に意味はあるのか?ポジションや役割について解説!

今回は、サッカーのルールをよく良く知らない人のために、ワールドカップなどを少しでも楽しく観戦できるように背番号について書きますね。

・サッカーの背番号って何か意味があるの?

・ポジションとの関係は?

・エースナンバーってあるの?

 

そんな素朴な疑問にお答えします^^

もちろんサッカーの背番号には、役割や意味はありますよ。

番号順に詳しく説明しますね。

早く知りたい人は、目次をクリックして飛んで下さい^^

サッカーの背番号には正式なルールはなくポジションのイメージの役割を果たす

野球なら18、バレーボールは4と言ったように、エースナンバーがあります。

では、サッカーのエースナンバーはいくつなんでしょう?

それは背番号10番が、サッカーではエースナンバーと言われています。

 

それではサッカーは、ポジションによって背番号は決まっているのでしょうか?

エースの10番のポジションはどこ?

 

そこで、サッカーでの背番号とポジションの関係性についてまとめてみようと思います。

 

先に簡単にまとめると・・・

背番号の着用に正式なルールはありません。

(どこのポジションが何番って決まってはいません)

 

ただある程度は決まっているので、背番号から分かるポジションのイメージだと思って下さい。

数字が若いほど、守備のポジションになります。

 

背番号1番はゴールキーパー

この番号は、GKを指します。

ゴールキーパーのことですね。

11人の選手の中で、唯一「手」を使ってのプレーができるポジションです。

 

但し、「手」を使えるのはペナルティーエリア内のみ。

ペナルティーエリアとは、自チームのゴールの前に書いてある「四角い大きい方の枠」と思ってもらえればOKです。

 

GK以外のポジションの選手のことをフィールドプレーヤーと言いますが、フィールドプレーヤーで1番を付けている選手は見たことがありません。

GK=背番号1番、で差し支えないかと思います。

日本代表でも川口能活選手や川島永嗣選手といった、歴代の名GKたちが付けてきた番号です。

 

背番号1番は、ゴールキーパーの意味ですね。

とても重要な役目です。

 

 

背番号2番は右サイドバック

この番号はDF、特に右サイドバック(RB)を指します。

DFとはディフェンダーの略で、直訳すると「防御や守備」の意味。

守備ですから、ゴールキーパーの前に位置するポジションだと思って下さい。

 

その中でも、背番号2番はRBを指します。

「右サイド」なので、ゴールキーパー側から見て右側が守備位置になります。

 

日本代表で有名なのは、皆さんご存知の内田篤人選手ですね。

内田篤人選手と言えば6番のイメージが強いですが、2番への強い思い入れがあり、内田選手の要望が叶って2番になったというエピソードがあります。

一昔前ですと、奈良橋晃選手もRBのスペシャリストです。

 

 

背番号3番はセンターバック

この番号はDFの中のCB、つまりセンターバックを意味します。

「センター」なので、ゴールキーパーの正面が守備位置になりますね。

 

特にフィジカル(体力)とメンタル(精神)の優れた選手が、この背番号3番をよく付けています。

それはなぜか?

 

GKの前ですから、CBは守備の最後の砦(とりで)となります。

ということは、全方向からの相手の攻撃を防ぐ必要がありますよね。

もう後ろには、GKしかいませんので。

 

CBに限らずですが、DFは相手のエース級の選手が突っ込んできても、臆すること無く立ち向かう強さも必要です。

これって、相当なプレッシャーですよね。

 

またCBは、ディフェンスリーダーとしての役割や、フィールド全体を見渡せるポジションであることから、チーム全体を指揮する役割もあります。

テレビなどで試合を見ていると、ゴール前の選手が声を出して何か指示をしているのを見たことがありませんか?

あれです^^

 

こういう意味で、体力的にも精神的にもタフな選手でないとDFは務まらないのです。

日本代表では、松田直樹選手や昌子源選手がそうですね。

 

 

背番号4番は守備のエースナンバー

同じく4番もCBを意味し、こちらは足元の技術に優れておりフィード能力の高い選手になります。

フィードとは、前方へパスを送ることだと思って下さい。

 

日本代表では田中マルクス闘莉王選手、一昔前だと森岡隆三選手が代表例です。

言ってみれば、守備のエースナンバーになります。

 

 

背番号5番は左サイドバック

DFの左サイドバック(LB)を指します。

RBの反対側ですね。

 

現在の日本代表では、長友佑都選手が愛用している番号です。

国内組召集時に、LBとして召集されていた槙野智章選手も同じです。

 

以上2~5番が、守備ポジションを表す背番号になります。

守備って聞くと、地味であまりサッカーが上手くない選手を想像するかもしれません。

それはもう昔の話。

もしくは、小学生のサッカーチームのことです。

 

実はこのDFは、守備をするだけでなく攻撃にも貢献できなければなりません。

守るだけではダメなんです。

 

特に左のサイドバックを守れる選手は数が少ないです。

ほとんどの選手が右利きですから、左利きもしくは両足で蹴れる選手が求められるからです。

あの長友選手がイタリアで重宝されたのも、このような理由があるからなんですね。

 

守備だけでも、奥が深いでしょ?

ワールドカップなどでは、日本代表のDFにも注目して下さい。

 

 

背番号6番はボランチ

日本代表では、古くからいわゆる中盤の「ボランチ」のポジションの選手が付けていた番号です。

ボランチとは、ポルトガルで自動車などのハンドルの意味。

 

ポジションの位置は、チームのフォーメーションの真ん中、中心になります。

中盤で守備を重視しながらも、攻撃の起点となる役割です。

ということは、これもまたとても重要なポジションなんですね。

(かと言って、重要でないポジションは一つもありませんが・・・)

 

代表例が中田浩二選手。

その他には、東京オリンピックを目指す代表監督の森保一監督も、選手時代にボランチで6番を付けていました。

 

 

 

背番号7番には有名スター選手が多い

世界的にも人気の番号で、「テクニシャン」「司令塔」のイメージがあります。

日本代表では、中田英寿選手遠藤保仁選手といった中心選手が付けてきた背番号です。

2選手とも、チームの中心となるキープレーヤーですね。

 

このことから背番号7は中盤の「核」という意味合いがあり、日本ではとても注目される数字なんです。

世界でみれば、あのロナウドも背番号が7。

ラウールやフィーゴもそうですね。

 

ただ日本と違うのは、彼らは中盤を支える選手ではなく攻撃的なMFということです。

日本と世界では、少し背番号が持つ意味や役割が違いますね。

こういう点にも注目すると、サッカーが面白くなりますよ^^

 

 

背番号8番はミッドフィルダー

8番は、より攻撃的なMFのつける背番号です。

MFとは、ミッドフィルダーの略。

攻撃と守備の両方を担当するポジションです。

 

先程のボランチが守備を重視するなら、こちらは攻撃を重視するって感じでしょうか?

MFも3~5人いますので、その中でもまた役割が違うのです。

MFは「中盤のポジション」と覚えて下さい^^

 

日本代表では、松井大輔選手清武弘嗣選手、現在は原口元気選手が付けています。

これらの選手に共通することは、個々で打開できるタイプの選手という印象がありますね。

 

 

背番号9番はセンターフォワード

そして9番は、最前線の典型的なCFタイプの選手が付けます。

CFとはセンターフォワードの略で、フォワードは英語で「前方へ、先へ」という意味です。

 

CFは、相手のゴールに一番近い位置にポジションを取ります。

つまり一番重要な役割は、とにかく得点を取ることなんです。

ここまで説明してきたポジションの中で、一番単純な意味合いを持つのがこの背番号9番なのかもしれません。

 

日本代表でいうと、高原直泰選手岡崎慎司選手が長く付けています。

中山雅史選手も付けており、やはり「点取り屋」と称されることも多いですね。

 

 

背番号10番はエースの選手が付ける

あの人気漫画「キャプテン翼」の主人公、大空翼が付けている背番号です。

これだけで何となくイメージが湧きますよね。

ボールは友達。

 

この背番号10番は、チームの中心になるエースプレイヤーが背負ってきた番号。

先程の7番よりももっと責任がのしかかる数字で、実力も人気もトップクラスでないと付けられない憧れの背番号なのです。

 

名波浩選手中村俊輔選手ラモス瑠偉選手、そして現在は香川真司選手といった選手が付けてきた、サッカー界においても特別な背番号ですね。

逆に言えば、背番号の重圧に負けない実力と結果の出せる選手であるの背番号ということにもなります。

香川真司選手にはこのワールドカップで結果を出し、名実ともに10番にふさわしい選手になってほしいところです。

 

 

背番号11番と言えばカズ

9番と同じく前線の攻撃的な選手として、万能型というよりは一芸に秀でていたり、何か突出した能力があったりする選手が付ける番号です。

日本でも多くの攻撃的な選手がつけてきた背番号で、キングカズこと三浦知良選手鈴木隆行選手、現在は宇佐美貴史選手が付けています。

というか、日本では背番号11=カズというぐらい彼のサッカー界への功績は大きいのです。

 

こちらも9番と同じく、ドリブルが上手くスピードのある「点取り屋」なイメージですね。

ただ11番は、9番や10番に負けないぐらい派手な「魅せるプレー」を好むというイメージでもあります。

う~ん、やっぱりカズです^^

 

少しここまで整理すると・・・

9番と11番がFWの選手、6~8番と10番が中盤(MF)の選手といったイメージです。

逆に選手のプレースタイルから「○番タイプ」なんて言われる事もあります。

 

 

【まとめ】サッカーの背番号の規約は国によって違う

1~11番までの説明をしてきましたが、それよりも大きい数字を付けてプレーしている選手を見たこともありますね。

サッカーでは、基本的に0以外の2桁の数字が使用可能です。

 

ワールドカップに関しては登録可能選手が23名までのため、背番号も0を除いた23番までという規約になっています。

各国のリーグでは、基本的には0以外の2桁の数字が着用可能という規約がほとんどですね。

ですので、大きい数字を愛用している国もありますし、変わった規約を用いている国もあります。

「13」が不吉だから・・・っていう国もあります。

日本代表で言うと、14番はテクニックに秀でた選手が付ける番号で、三都主アレサンドロ選手や中村憲剛選手、現在は乾貴士選手がつけています。

 

 

大きな数字を付ける選手が多い例が、本田圭佑選手の所属歴のあるイタリア・ACミランです。

スキャンダルで有名な、バロテッリ選手が45番。

大スターのロナウジーニョ選手が80番。

長友佑都選手の親友、カッサーノ選手が99番。

ちなみに長友佑都選手も、イタリア・インテルでは55番です。

 

もうひとつユニークな例が、メキシコリーグです。

3桁の数字が利用可能で、1桁の背番号には頭に0がつきます。

(メキシコ・パチューカ所属の本田圭祐選手は02)

世界でも、珍しい背番号の規約になっています。

 

以上、サッカー界の背番号についてまとめてみました。

こうやって背番号だけ見ても、サッカーは奥が深く面白いですよね。

 

最後に背番号トピックスをご紹介します。

Jリーグにおいてスペイン代表のイニエスタ選手が、ヴィッセル神戸への入団が決まった際のお話しです。

イニエスタ選手が愛着の8番を付けられるように、シーズン途中での背番号変更が可能となるように規約が変更となっています。

背番号を変えるのではなく、規約の方を変えてしまったという例ですね。

たかが背番号、されど背番号、といったところでしょうか。

 

見ている私達でも背番号に注目するので、プレーしている選手にとっては背負っている数字は計り知れないものがあるのでしょう。

お気に入りの選手ができたら、背番号にもぜひ注目してみてください。




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Posted by ちたま