カミツキガメとスッポンの違いは?
カミツキガメって知ってましたか?
僕は「鉄腕ダッシュ!」を見て初めて知りました。
名前の通り噛みつくんだろうなってことは分かりますが、じゃあスッポンの仲間なの? って、スッポンもよく知りません。
そこでカミツキガメとスッポンの違いを、ちょいと調べてみました。
カミツキガメとスッポンの違い
甲羅
おいしいカニ料理が食べられるお店ではありません(笑)
まずカミツキガメの甲羅ですが、背骨の一部が変化したもので骨の一部です。
骨なのでもちろん堅いですね。
外敵から襲われたり、寝るときに甲羅に入って身を守ります。
赤ちゃんガメなどを除き、甲羅はとっても堅いんです。
ところで、甲羅と聞いてどんな形をイメージしますか?
亀仙人が背負っている流線型のツルツルした感じですよね。
でもカミツキガメの甲羅はちょっと特徴的で、他のカメに比べゴツゴツして三角のようにとがった形をしています。
次にスッポンの甲羅です。
・・・スッポンの甲羅ってどこまでですか?あるような?ないような?
実は、スッポンは全身が皮膚なんです。
カメのように皮膚と甲羅の部分がハッキリとしておらず、全身が同じ皮膚でできています。
しかもそれがゼラチン質なんですよ~!
だからスッポン鍋はコラーゲンのかたまりで、とてもやわらかく人気があるんですね。
お肌に良いと言われる理由はここにあります。
う~ん食べたくなってきた。
お肌がトゥルントゥルン。
習性
カミツキガメは池や沼などに生息します。
どちらかというと水の流れが早い場所や、水が澄んだ場所は好まないため、水底に泥が溜まっていて水草などが多い環境に棲んでいます。
だから渓流などで発見されることはあまりないですね。
鉄腕DASH!でもあったように、日本では印旛沼周辺が生息地域で有名です。
原産地はアメリカですが、気温の変化に強いので日本ではどこにいても生きていくことができます。
この適応能力の高さが、野生化して増えてしまう原因なんですね。
他の生物もそうですが、飼い主が軽い気持ちで捨てると、そこで繁殖してしまい生態系を壊してしまいます。
比べてスッポンは浜名湖が有名ですが、本州南部より南の河川で見かけることができます。
臆病な性格なので普段は川底に潜っています。
だから水面からは他のカメと違い、なかなか見かけることはできません。
ゆえに高級食材と言われています。
なかなか手に入らないんですよ。
昼間に「甲羅干し」をしているのを見かけても、ちょっと近づくだけですぐに川の中へ逃げていってしまいます。
タニシやザリガニを好みますので、水深が浅い砂や泥の川底なんかが棲息場所ですね。
性格
カミツキガメは警戒心が強く狂暴です。
だからこんな分かりやすい名前つけられました。
本当に目の前にあるもの全てに、見境なく噛みつこうとします。
軽い気持ちでイタヅラするとマジで痛い目に遭いますよ。
コイツは「カメさん」と思ってはいけません。ガメラです(笑)。
カメさんと聞くと「のろまなカメ」を思い浮かべますが、カミツキガメは陸上でも意外と動きが俊敏なんです。
しかも首がかなり伸びますので、遠い間合いからでも噛みついてきます。
私も興味があったのでYou Tubeで動画を探してみました。
そうしたら驚きましたよ。
何にって?ジャンプするんですよ、コイツ。
カメが飛ぶんです!
棒なんかで突っついていようものなら、突然首を伸ばし飛び掛かってきて噛まれます。
繰り返しますが、「カメさん」と思ってはイケマセン。ガメラです。
そして万一捕まえた場合ですが、首の辺りを持っては危険です。
そうです、首がびよ~んと伸びますので噛まれます。
シッポの辺りを持って下さい。
ではスッポンの性格はというと臆病です。
この点がゼニガメじゃなくて、カミツキガメとの大きな違いですね。
先ほども言いましたが、ちょっとのことではぐれメタルなみに逃げていきます。
しかし臆病なので、いざとなれば自分の身を守るために噛みつくのです。
一種の防衛機制みたいなものなんですね。
ではもし噛まれたらどうすればいいのでしょうか?
これはカミツキガメにも同じことが言えるのですが、そのまま指ごと水の中へ入れるのです。
すると安心してか、自分から離れていきます。
水を掛けるのも有効でしょう。
とは言っても、ちょっかいさえ出さなければまず噛まれることはないで、面白半分でイタズラするのはやめましょう。
運が悪いと指がなくなりますよ。
特定外来生物
カミツキガメを語る際に必ず話題になることがあります。
それは、カミツキガメは特定外来生物に指定されているということです。
まあ簡単に言うと、特定外来生物は生態系をこれ以上壊さないように、輸入・栽培・飼育・運搬・保管が禁止されているということです。
取引(譲渡・譲受・引渡し・引取り)、放つことや植えることも種などをまくこともダメなんです。
だから生きたまま自宅に持ち帰ると「運搬」になり、タイホされる可能性があるのです。
人にあげても「譲渡」ですからお縄になります。
ちょっと前に「どぶろっくの江口さん」が、無許可飼育で書類送検されたの知っていますか?
この特定外来生物法は2005年に制定されましたが、これ以前に指定生物を飼育していた人は届け出をすることで引き続き飼育ができるのです。
江口さんはこれを怠ったため、書類送検されてしまったのです。
♪もしかしてだけど~ もしかしてだけど~ それって無許可飼育じゃないの?♪
ちなみに個人が無許可の飼育や取引に違反すると、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金になります。
ペットショップがこれを販売すると、1億円以下の罰金になります
こうして見ると交通違反より重いですね。
それほど環境へ与える影響が大きいということです。
あ、そう言えばアライグマってかわいいですよね。
捕まえてウチの店で売っちゃえ、みたいなことすると罰金1億円以下になります。
そうです、アライグマも特定外来生物法に指定されてるんです。
食べる
番組内容と被りますが、カミツキガメは食べると「まいう~」です。
じゃ、俺も食べてみたい!という人は自分で捕まえてさばくしかありません。
お店では食べられませんよ。
すでに説明しましたが、特定外来生物は販売などができないからです。
繰り返しになりますが、捕まえて生きたまま自宅に持ち帰ってもアウトです。
持ち帰るのには、その場で〆て氷漬けにして持ち帰ります。
ここでワンポイントアドバイス!
カミツキガメは危険を察知するとチョー臭いにおいを出します。
又、首を切り落としても簡単には死にません。
もうバイオハザードのゾンビ状態で首だけで噛みついてきます。気を付けましょう。
又、スッポンの生血を飲むのをマネて、カミツキガメのそれをするのはやめた方がいいです。
未知の寄生虫などのリスクがありますからね。
味は?
僕は食べたことないですが、どうやら本当においしいらしいでね~。
揚げたり焼いたりと調理法は人それぞれです。
駆除のために毎年自治体も予算を割いているようですが、なかなか進まないようです。
みんなで食べまくって駆除に貢献できないものでしょうか?
まとめ
カミツキガメは、凶暴で攻撃的な性格。
中途半端にからかうと痛い目に遭います。
首が伸びてジャンプして噛みついてきますよ。
絶対に手を出すのはやめましょう。
スッポンは臆病な性格ですが、それゆえに噛みついてきます。
どちらも万一噛まれたら、そのまま水の中へ入れましょう。
カミツキガメは「特定外来生物」に指定されていますので、お持ち帰りすると自分が警察に捕獲されちゃいます。
その場で〆てからにしましょう。
食べるとおいしいですが、僕は見た目がアレなので遠慮しときます。
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