吉野家の移動販売車を見たことある?キッチンカーは儲かるのか?
吉野家は久しく行ってないですね。すき家ばっかりです。メニュー豊富だしドライブスルーあるし。
でも私が20代だった頃は、牛丼は吉野家しかなかったんですよ。
深夜でも空いているので、よくドライブがてらに行ったものです。お新香がまたおいしい。
で、その吉野家の移動販売車があると聞きました。これは初耳です。
なかなかレアらしく、どこに出現するのか調べてみました。はぐれメタル並かな?
ちなみにアイキャッチの画像は、豚丼です。うわ、いい加減。
出店場所はどこ?
吉野家の移動販売車は、全国で7台稼働しています。すき家は2台です。そう言えば、カレーのココイチの移動販売車も見たことあるなぁ。
オレンジドリーム号と言われている、吉野家移動販売車の出店場所はどこなんでしょう?
・・・情報がありません。当ブログ、毎度の展開です。
ただそのうちの1台が、東海移動販売車組合という所に所属していることが分かりました。
でも出店スケジュールは・・・やはり掲載がないですね。どなたかよく見かける場所などご存知ですか?
一度食べてみたいですね。実店舗行こうかなぁ、それじゃ意味ないか。
吉野家 → 富里市
松屋 → 袖ケ浦市
すき家 → 館山市大手牛丼チェーン三社のキッチンカーが千葉県民の胃袋を救うために出動してくれるのありがたいよね。感謝!#千葉停電 pic.twitter.com/gNukxjcGCe
— いろはす (@iroha_su_168) September 12, 2019
移動販売車とは?
・・・で、このままでは終われないので、移動販売車について調べてみました。
吉野家の出店先が分かりませんので、予定通り急きょ記事内容を変更してお送りします。
ここまで読んで、俺も移動販売車やってみたい!と思った人は必見です。(いるのか?)
移動販売車とは、移動して販売する車です。まんまですね。でもここが最大のメリットなんです。
固定店舗は、お客さんの来店を待たなければいけません。だから立地条件が超重要なのです。
しかし移動販売車は、お客さんを自分から探しに行けます。場所が悪ければ移動ができます。これが移動販売車の最大の強みです。
開業がしやすい
移動販売車は開業がしやすい、脱サラして移動販売で独立、という話をよく聞きます。
その理由は、まず少ない資金で開業できるということです。中古の軽の販売車を購入すれば、100万円ぐらいで開業できます。
例えば、たこ焼き屋さんを開業したければ、たこ焼き屋さんの中古車を探せば即開業できます。たこ焼き屋さんの居抜き車両物件みたいな感じです。
普通は店舗をテナントとして借りて内装工事をしますので、保証金なども含めると数百万円の資金は必要になります。
この点移動販売車は、ランニングコストと言えば車両維持費(自動車保険料や車検代など)ぐらいです。しかも軽自動車なら安くて済みます。だんだん移動販売車をやりたくなってきたでしょ?
またその他、規制が厳しくないと言う点も挙げられます。
まず食品衛生責任者の資格が必要ですが、講習を受ければすぐに取得できます。
次に保健所の営業許可が必要です。これは、販売車に必要な設備が整っているか?です。給排水タンクやシンクの数、換気扇の有無などですね。
中古車なら実際これで営業していた訳ですから、ほぼそのまま申請が通るはずです。
新車を購入する場合でも、ビルダーに任せておけば保健所の許可が下りるように車両を作成してくれます。
ここで注意点なのですが、地域によって保健所の許可基準が若干異なるということです。お役所でよくあるアレですね。
その他仕込み場所の確保など開業に向けていくつかハードルはありますが、店舗型に比べればこれぐらいはビフォーブレックファーストです。まあ朝飯前ってヤツです。
これが店舗型の飲食店になると設備の条件も厳しくなり、営業内容によっては消防署や警察署にも届け出が必要になります。
このように他職種に比べて少ない資金で営業許可も取りやすいのが、移動販売車が開業しやすいと言われている理由です。
フツー商売を始めようとすると、数百万円の資金と様々な許可申請が必要になりますよね。
実際儲かるの?
移動販売車は儲かるのでしょうか?どんなイメージがありますか?
イベント会場などで出店している販売車は、常にお客さんが並んでいるようなイメージがあります。
○○フェスとか○○祭りなどでよく見かけますよね。さぞウハウハなんでしょう!
まず儲かるのか?と言われれば、休日の大勢人が集まるイベント会場などでは、かなりの売り上げが期待できます。
その中でも条件の良い出店場所を確保できれば、大名行列のごとくお客さんが並びます。一日の売り上げがン十万円になることもあります。
しかし条件が悪いと、販売車がただの駐車車両と化します。朝から晩まで営業して、売り上げ500円とか悲惨な目に遭います。※実話です。
これは極端な例ですが、それでも人が多く集まる休日は、稼ぎ時には変わりはありません。
さて問題は平日です。
平日は、大勢人が集まるイベントはそれほど開催されません。
だからよく、スーパーの駐車場の一角などで出店していますよね。
しかし、正直売り上げは厳しいです。
休日に比べてお客さんの絶対数が少ないですから当然です。
地域のスーパーなどでは大きなイベントと違い、一見のお客さんはそんなに見込めません。
そこで固定客が重要になります。
固定客が付いてくれれば、ある程度の売り上げが見込めます。
週2~3回そこに出店して、それを1年間続けてようやく固定客が付いたという話も聞きます。
移動するがゆえに、覚えられにくいのでしょうね。休日とは、また違った経営戦略が必要です。
また出店料のことも忘れてはイケマセン!タダでは場所を貸してくれませんよ。
電源が必要なら、そこから借りる電気代も必要です。
出店料は、一律○円や売上の○%のような感じです。
高い所だと売り上げの20%前後持って行かれます。20%ですよ!
移動販売で一番重要なポイントは「出店場所」です。これに尽きます。目立ってナンボが移動販売車ですから。
だから人気のイベントや良い出店場所は、争奪戦になるため出店料も高くなります。
良い出店場所を確保できれば、安定して稼ぐことができると思います。
東京丸ノ内の首都高沿いには、毎日ランチタイムにキッチンカーによる屋台村ができるんだけど、吉野家のキッチンカーがイベント以外で営業してるの初めて見た。 pic.twitter.com/My75QS8Xxr
— よ~やん@DAHLIA (@Robert_RJSN) November 13, 2019
闇の部分
どうですか?ここまで読んで、あなたも移動販売をやってみたくなったことでしょう。
散々持ち上げといて最後に落とす、それが当ブログです。移動販売の闇をお伝えします。
開業しやすいということは、ライバルがチョー多いってことです。好敵手と書いてライバル。
実は、廃業率がかなり高いです。
短期間で、開業→貯金食いつぶす→廃業ってパターンが珍しくはありません。
また休日のみイベントへ出店して、儲けの悪い平日はアルバイトをするという人もたくさんいます。
間違えてはいけないのが、開業しやすい=儲けやすいではないことです。
100万円で開業できると言いましたが、商売には変わりはありません。
しっかりとした経営戦略が必要です。
ライバル店との差別化を図り、条件の良い出店場所を複数確保することが重要です。
又、移動販売車では生ものは扱えませんし、調理方法も限られてきます。
そのためどうしても売る商品が他店とかぶりやすく、結果ライバルが多くなります。
しかも同じ商品を売っている場合、有名なお店の方がイベントに呼ばれやすいです。新参者には厳しいですね。
何もライバルは、移動販売車だけではありません。
コーヒーなんかは、コンビニの100円コーヒーで十分と言われてしまいます。実際おいしいですからね。
マックが近くにあればバーガー系は売れません。価格やネームバリューで負けてしまいます。
商品だけでない、ライバルと差別化ができるオリジナル要素が必要です。
どうですか?やる気がなくなったでしょ?真面目に一緒にサラリーマンしましょ。
話を戻します
いまさら、話を吉野家に戻します。
吉野家の移動販売車は大きいですよね。これ4トン車サイズでしょうか?
車両と改造費で、一体いくらかかっているのか気になります。一千万円近くするのかも?!
吉野家の場合は宣伝効果も狙っていると思うので、儲けは二の次という戦略かもしれません。
はい、吉野家の話はここまでです。
ところで中古で100万円で買える移動販売車ですが、ボディタイプは軽のバンになると思います。
これってどういうことかと言いますと、車内で立てないんですよ。天井に頭ぶつかります。
営業中は常に頭をかがめた状態です。
もしくは、立ち膝でやっているたこ焼きやさんもいます。
シンドイですよ、これは。体痛めて休業しては、元も子もありません。
したがって、現実的な車両サイズは軽トラです。
軽トラの荷台に、背の高い「箱」(店舗部分)が載っているのを見たことありませんか?あれです。
これなら立って作業ができますので、体への負担も減ります。ジャイアント馬場さんは無理ですが。
しかし、このタイプは車両価格が150万円~200万円と高くなります。「箱」の部分を別途作成しないといけませんからね。
また高さが軽自動車の規格の2mを超えている場合、車検の時は「箱」を降ろして検査する必要があります。
その分、手間と費用が発生します。
人気の車両は、ヤマト急便も使ってるクイックデリバリーというトヨタの車です。よく見かけるアレです。
もう絶版してしまいましたが、人気があるため中古でも高額な車です。使い勝手がいいですからね。ハイエースみたいなものです。
年式が古くても200万円~です。程度が良ければ300万円~それ以上です。
新規参入でここまで初期投資しては、経営計画がかなり難しくなると思います。
維持費も考えると、やはり軽トラが現実的でしょうか。
まとめ
夢のある移動販売車ですが、軽い気持ちで始めるとすぐに立ち行かなくなります。
車両選び、商品選び、出店場所選び、どれも事前にしっかりとした経営計画を立てることが重要です。
売り上げが安定しなければ、すぐに貯金は底を尽きます。まずは現在、実際に営業されている人に聞いてみるのが、私は良いと思います。
私に聞いてもダメですよ。やっぱりサラリーマンっすよね。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。
吉野家の移動販売車の目撃情報、出店情報を是非教えてくださいね。
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コメント一覧
吉野家さんのキッチンカー。ここ最近、大手町のグランキューブ横によく来ているようです。お店で買うより100円ほど高めですが、周りのキッチンカーは650円~1,000円なので、安く食べられた!という感じになります!
情報提供ありがとうございます!