小池都知事をリコールで辞めさせる方法は?クビにして辞任にできないの?
なんか小池百合子東京都知事が、
「豊洲問題は都民のせい」
って言ったとかで、大ブーイングになってるみたいです。
『自分の不始末を都民のせいにする #小池都知事』#小池百合子 #豊洲
都知事の突然の方針変更
それによってご迷惑を掛けた先には
知事自らが直接、誠心誠意謝罪するのが筋では?
都民のせいってとんでもない知事だよ
そして、撤退して戴くならば
これまで掛かった経費は補償するのが当たり前では? pic.twitter.com/KLJxAOnBrE— ねこおぢさん (@necoodisan) 2018年5月1日
これを聞いてネットでは
・辞任しろ、ふざけるな
・人のせいにするな
・リコールしよう
・舛添さんの方がマシだった?
と反対的な意見から
・選んだのは確かに都民なのでその通り
・それを言っちゃお終い
・小池さん本人が言うべきでない
など様々な意見があるようです
そこで今回は、都道府県知事の辞めさせ方(リコールの方法)を調べてみました。
小池都知事をリコールで辞めさせる方法は?
以前も似たような記事を書きました。よろしければご参考を。
今井絵理子議員と橋本健市議の任期はどれぐらい?辞めさせる方法はないの?
国会議員を辞めさせるには、条件的にハードルが高くかなり難しいです。
しかし地方議員の場合は、リコール(解職請求)によりクビにすることもできます。
小池百合子 東京都知事は地方議員なので後者ですね。
簡単に流れを説明すると・・・
約150万人分の署名を集める
↓
住民投票を行い、過半数がリコール(クビ)に賛成すれば辞めさせることができる
となります。
リコールを問う住民投票の条件は?
とは言っても、一番難しいのがリコール(解職請求)を問う住民投票(解職投票)を実施すること。
その住民投票を行うには、東京都の場合は、約150万人弱の有権者の署名が必要です。
150万人って一体どれぐらいの数なんでしょうか?
小池都知事が都知事選で当選した時を参考にしてみましょう。
この都知事選の時の、東京都の有権者数が約1100万人。
この1割だと110万人なので、150万人はもう少し多いぐらいです。
大まかに言うと、有権者の約15%ぐらいが150万人ですね。
また小池都知事は、約290万票を獲得して当選しました。
この数字の半分が145万。
ちなみに2位の増田さんの得票数は、約179万票。この85%が約150万。
3位の鳥越さんは約134万票。
つまり
・東京都の有権者の約15%
・小池都知事に投票した人の約半分
・2位の増田さんに投票した人の85%の人
・3位の鳥越さんに投票した人+アルファ
のいずれかが150万人という数字です。
これらの人が「やっぱり小池さんじゃダメだ!」と言って署名すれば、住民投票が実施されるのです。
150万人という、だいたいの数字のイメージは掴めたでしょうか?
当たり前ですが、この署名は東京都の有権者の署名が必要です。
誰でも構わないって訳ではありません。
また署名には、住所と氏名そして押印が必要です。匿名や偽名ももちろんダメ。
これは面倒くさいですねぇ。気軽に署名、というわけに行きません。
押印が必要なので、ネットで署名を呼びかけることはできても集めることは無理ですからね。
更にこの署名は2ヶ月間で集めなくてはならず、また他の選挙が行われる期間の前は、署名集めの活動自体ができません。
また誰でも署名を集められるわけではなく、「受任者」として署名集めを予め任せられた人しか署名集めができないのです。
住民投票が実際されたら?
必要な署名数が集まれば、小池都知事のリコールを問う住民投票が行われます。
そこで有効投票総数の過半数が「リコールに賛成」すれば、小池都知事は失職(クビ)にして辞めさせることができます。
ここでの注意点は、有効投票総数の過半数ってことですね。
つまり実際に投票にいって、正しく投票された票の過半数。有権者数の過半数ではありません。
過去にリコールでクビになった知事はいるの?
これは皆さん気になるところだと思います。
市町村長がリコールでクビになったケースは、過去に複数あります。
が、都道府県知事がリコールでクビになった例はありません。
住民投票すら行われていないので、やはりそれだけ署名を集めるのが困難ということでしょう。
言われてみればそうですよね。
毎朝、人通りの多い駅前で署名活動を行っても、そこを通るのは恐らく同じ人(有権者)たち。
年配の人はもう通勤しないし、もちろん他県の人も大勢います。
かと言って、有権者の家を1軒1軒廻っていては、果たして2ヶ月で集まるでしょうか?
又、そもそもリコールの主旨に賛成してくれないと署名してもらえないし、住所・氏名・押印まで必要となれば「署名するの面倒くさっ!」って敬遠されます。
過去には、鹿児島県知事のリコールの署名活動が実施されましたが、必要数には遠く及びませんでした。
舛添さんや今の小池都知事の時でも、リコール活動をしようとする人は常にいますが、現状実現には至っていません。
やはり知事のリコールとなると、有権者数が膨大な数になるので難しいですね。
尚、仮にリコールが成立して解職(クビ)になっても、そのクビになった知事はまた知事選に立候補できます。
ということは、そこでまた当選(再選)ってことも・・・。
つまりこうなると、何のためのリコール活動だったんだということになりますねぇ。
まとめ
小池百合子東京都知事を辞めさせるには、東京都の有権者の約150万人分の署名が必要です。
これをクリアーすると住民投票が実施され、過半数の賛成で小池都知事は解職(クビ)となります。
ただ市町村長のリコールは過去には実現されていますが、都道府県知事のリコールは実現した例がありません。
それだけ有効な署名を集めるのが大変なんですよね。
尚、「辞任」という言葉がありますが、これは本人が自らの意志で辞めることを指します。
なのでリコールなどの、クビとか解職などとは言葉の意味が違ってきますね。
ただ今も説明したように、小池都知事をリコールするのは現実的には難しいです。
しかし「知事を辞めさせたい」と思うのなら、諦めずに声を上げ続けて「辞任」させるのが一番の方法ではないでしょうか。
追伸
そもそも今回の問題の発端は、万葉倶楽部の高橋会長が小池都知事が「都民のせい」って言ってました、ってことです。
本当に「都民のせい」って言ったのかどうかは、僕たちには確信がありません。
もしかしたら似たような別の言葉で言ったのかもしれないし、仮に高橋会長に悪意があれば「都民のせい」という言葉をあえて使ったとも考えられます。
そのまま高橋会長の言葉を鵜呑みにするのは、ちょっと早計ではないでしょうか?
でも確かに小池都知事は、前回の選挙で「排除」という言葉を使って自分の首を絞めました。
排除って悪いものを取り除くイメージの言葉ですからね・・・知事である立場の人が、人に向かって使うのは不適切だったと思います。
こういう前例があるので「都民のせい」という発言も、あながち嘘ではないかも?と感じてしまいます。
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