マススタートの意味が分からない?ルールも不明でつまらないって?
どうも!競馬好きな僕です。
平昌オリンピックで、高木菜那選手がマススタートで金メダルと獲りました!おめでとうございます!
僕は中継で観ていたのですが、よく意味と言うかルールが「???」で分かりませんでした。
ルールすら分からないと面白さも半減しますよね・・・。
なので今回は、そのマススタートについて調べてみました。
マスって集団って言う意味なんですね。
マススタート
この種目、今回の平昌オリンピックからの新種目だったんですね。女子スピードスケートのマススタート。
一部では、マススケートって言われてましたけど間違えです。でもそれぐらい認知されていないってことですよね。
マスの意味
マスって鱒?鱒寿司。
グーグル先生に聞いたら「mass」。塊になる、集結する、集合する、という意味みたいです。
う~ん、馴染みがない英単語ですね。
ちなみにパシュートも意味不でした。パラシュート??ボッシュート??って(笑)。
パシュートは「追跡」という意味があります。
つまりマススタートというのは、集団で固まってスタートするっていう意味ですね。
観戦していた人は分かると思いますが、マススタートは横一直線にきれいに並んでスタートはしません。マラソンの様に団子状態からスタートします。
あれって、後ろの方の人は大分不利ですよね?
ルール
マスの意味は解決しました。次にルールです。
カーリングのルールも意味不な僕でしたが、マススタートも益々イミフ・・・。
簡単にルールの説明をします。
1周400mを16周走ります。合計6400mなので結構な長さです。
そしてスタートして1週目は加速禁止です。
恐らくこれはスタート直後でポジション争いが起こると、転倒者が続出するからではないでしょうか?
マススタートでは最大24人まで同時プレイ(出走)可能ですから、スタート直後はどうしてもゴチャつきます。
そう言えば、F1のスタートもよくぶつからないな~って思いますけど。
ポイント制
で、このマススタートは、タイムアタックではなくポイント制です。ポイントを多く獲得した選手の勝ち、言わばマリカー方式です。
そのポイントですが、ゴール時とそれまでの4周ごとの通過順位で加算されます。
4週ごと・・・つまり4・8・12周ですね。
この周の通過順位が
1位・・・5ポイント
2位・・・3ポイント
3位・・・1ポイント
が与えられます。
そしてゴール時には
1位・・・60ポイント
2位・・・40ポイント
3位・・・20ポイント
が与えられ、合計ポイントが多い順に順位が決定するのです。
この付与ポイントですが、ちょっと見れば気づくと思います。
途中通過をすべて1位通過すると15ポイント。
しかし15ポイントでは、1位・2位・3位のそれぞれどの順位も逆転することはできません。
つまり1位~3位までのメダルは、ゴールした順番に決まるのです。
あくまで通過ポイントは、4位以下の順位を決定するためにあるのです。ちなみに0ポイントの選手同士では、先にゴールした順に順位が決まります。
なんかアレですね、クイズ番組で1問正解すると10ポイントだけど、最終問題だけ100ポイントの番組を思い出しました。
結局、最後に勝った者が優勝。
戦略
マススタートに限らずですが、スケートは空気抵抗との戦いと言われています。確かに選手のユニフォーム(スーツ?)を見ると、それもうなずけますよね。
皆さんテレビで散々言われているのでご存知かと思いますが、先頭を走るとモロに空気抵抗を受けます。つまり体力を消耗するんですね。
なので、前を走る選手の後ろにくっつけば「風よけ」になり体力温存になるのです。
僕はスケートをやらないので、そんなに違うものなのかと半信半疑でした。
でもよくよく考えてみたら、地面は氷で摩擦はほぼゼロ。
つまり加速するのも大変ですが、一度加速してしまえばあとはずっと滑り続けます。
しかしブレーキになるのが空気抵抗。
スピードスケートでは、最高時速60km/hぐらいで滑っています。
スピードスケートは時速何キロで滑るの?走る速さはどれぐらい?
60キロって結構なスピードですよね。原付きでフルスロットルな速さです。(制限速度は30キロですよ?)
また競馬のサラブレッドも60キロぐらいで走っているし、車で走行中に窓を開けると結構な走行風が入ってきます。
こう考えると、空気抵抗ってバカにできないんだなって分かりました。
つまり先頭をずっと走ると、空気抵抗をモロに受けて早く力尽きてしまいます。
かといって後方から追い抜いて行くだけでは、どうしても不利な面もあります。
外から追い越していけば走る距離が長くなるし、転倒に巻き込まれる可能性だってあります。実際、佐藤綾乃選手が準決勝で転倒に巻き込まれて敗退しています。
また目算を誤ると、ラストスパートしても先頭に逃げ切られて届かないことにもなります。
つまりマススタートは、頭脳戦な競技なんですね。スピードや体力だけでは勝てないのです。
こうして意味不明だったルールが分かると、観ていても面白いですよね。
最後に・・・
テレビ中継を観た僕の率直な感想は・・・「サイレンススズカが逃げてる!」
いやツインターボやダイワスカーレットでもいいんですけど。
スタートからしばらくは、どこかの国の選手が「単騎大逃げ」打ってましたが、やはりあれでは空気抵抗で後半バテてしまうんですね。
あのまま逃げ切るんじゃないのか?後ろの選手たちは、のんびりしていて大丈夫なのか?って、一人で心配してましたけど。
高木菜那選手の「道中は先頭集団の中で体力を温存しつつ、最終コーナーでインから差して金メダル」というのは、よく考えられた作戦だな~って思いました。
もう今日から、マススタート界の「ミルコ・デムーロ」って勝手に呼ばせて頂きます(笑)