北朝鮮はなぜアメリカを敵対視するの?その3つの理由と考察まとめ
なんか北朝鮮の「お偉いさん」が「核兵器はアメリカのみ標的」っていう、ビックリ発言しましたよね。
北朝鮮局長「核兵器、米だけが標的」 国際会議で発言
北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)北米局長が20日、モスクワで開かれた国際会議で「米国以外は核兵器のターゲットではない」と語った。
核保有に向けて国際社会の理解を求める発言だが、核保有国としての地位を手に入れることへの執念も示した。
引用元:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASKBP21M1KBPUHBI002.html
もうこの国の言ってることは、たぶん誰も信用していないと思います。話半分どころ1/5ぐらいですね。
しかも独裁国家なので、この「お偉いさん」が言った所でどれだけ信憑性があるのか?まさか個人的な発言なわけはないと思いますが。
で、僕が疑問に思ったのが、「なんでそんなにアメリカを敵対視するの?」ってことです。わざわざ国際会議の場で、「世界の警察」と言われているアメリカに喧嘩を売るなんて・・・。
もしかしたら、ヤンキーがやたら警察を敵対視するのと似ているんでしょうか?(笑)
北朝鮮は他にもアメリカのことをあーだこーだ非難していますが、そもそもの理由が見えません。真意は金正恩に聞かなければ分かりませんが、別にアメリカに対する敵対視は、今に始まったことではないですからね。
そこでちょっと調べたところ、3つの理由が浮かびました。
①朝鮮戦争の恨み
②反米教育の影響
③自国民へのアピール
朝鮮戦争の恨み
平和ボケな日本人にとっては、「戦争」は治安の悪い中東地域のことだけだと思ってしまいます。でも実は「朝鮮戦争」って、まだ終わっていなかったんですね。終戦ではなく「休戦中」なんですよ。だからまだ現在も「戦争中」ってことなんです。あれ?学校でどうやって習いました?
朝鮮戦争を簡単に説明すると、1950年から3年間続いた「北朝鮮・中国・旧ソ連 VS 韓国・国連軍(アメリカ他20か国)」との戦争です。ちなみに日本は表立って参加していません。だって第2次世界大戦の敗戦で、当時は国連軍の占領下にありましたからね。
この朝鮮戦争では、死者が300万人とも400万人とも言われています。大変な数ですね。
で、この朝鮮戦争で、北朝鮮は結果としてアメリカにボコボコにされた訳なんですよ。アメリカ軍は、太平洋戦争より多い爆弾を北朝鮮全土に空爆し廃墟にしちゃいましたから、そりゃ恨み辛みが生まれます。
ちなみにこの当時の北朝鮮の最高指導者が、初代である「金日成(キム・イルソン)」ですね。
反米教育の影響
これは①とも関連しますが、そんな訳で北朝鮮国内ではまだ「韓国・アメリカと戦争中」なんです。もちろんそうやって子供たちにも教育しているわけです。この辺は、中国や韓国の「反日教育」と似ていますね。
本当に僕たち日本人にしてみれば信じられないかもしれませんが、小さい頃から親や学校で「アメリカは悪」と教え込まれたらそういう思想になりますよね。日本にも「教育勅語」と言われるものがあって、ちょっと前にも国会で発言して問題になりました。
だから北朝鮮では「休戦中とは言え、いつアメリカや韓国が攻めてくるのか分からない」という危機感があるのです。アメリカ国民にとっては「???」なことですが、韓国や北朝鮮にとっては重要なことなのです。
実際に2010年には「韓国哨戒艇沈没事件」(これは北朝鮮側の仕業と言われています)、また「延坪島砲撃事件」が起きましたね。これは僕でも覚えています。
こう考えると、北朝鮮がアメリカや韓国を敵対視する理由が分かってきます。
自国民へのアピール
今の金正恩は3代目です。金日成→金正日→金正恩です。紛らわしい・・・。金→銀→銅とかにすればいいのに。
おじいちゃん、お父さんは、まあ写真だけ見れば「普通の人かな」とも思えますが、この金正恩は「目が怖い」。目つきが冷めているというか感情がないというか・・・。髪型は「黒電話」言われてますけど。
1984年生まれで、まだ33歳!30歳ぐらいで国家元首になりましたが、これは世界最年少。金ファミリーによる独裁国家、北朝鮮だからこそ起こり得ることです。
で、日本の企業でもあることですが「2代目(3代目)はダメ」って言われますよね?芸能人の2世もダメって騒がれていますが。あ、でもルパンは3世か。
で、この金正恩は男3人の兄弟のうち三男になります。だんご3兄弟言えば、一番下のヤツ。長男の「金正男」が暗殺されたのは記憶に新しいです。
つまり三男坊で若干30歳で最高指導者になった。でも「実績」みたいなものはありません。自国民からも周りの軍人からもナメられるわけです。
社長の息子が跡を継いで、威張ってるのと同じ状態です。まあ大抵、このあと会社は傾き始めますけど。
だから金正恩は、「実績作り」のために核ミサイルを強硬に開発を続けて、アメリカにも喧嘩を売り続けるのだと思います。「どうだ!俺すごいだろう」って。
また北朝鮮という国土が狭い国が、世界大国のアメリカと対等の立場にある(ありたい)。そういう意味で核をチラつかせて、「かまってちゃん」になっている部分もあると思います。ウザイ。
仮に金正恩がトランプ大統領と1対1で正式な対談をすれば、北朝鮮国民からは「黒電話スゲー」って言われるのではないでしょうか?もちろんアメリカに妥協させた上での対談ですけど。
実際、核問題がなければ、誰も北朝鮮のことなんかそんなに気にしませんよね?日本には拉致問題がありますけど。
う~ん、僕はこの辺は、やはりヤンキーが警察を敵対視しているのと似ている気がしてなりません(笑)。自分を大きく見せたいという心理があるのでしょうか?
まとめ
初めにも書きましたが、
①朝鮮戦争はまだ続いている
②反米教育の影響
③自国民へのアピール(実績作り)
だと思います。
真意は金ファミリーに聞かなければ分かりませんが、少なくとも僕たち日本人では到底理解できない歴史背景や心情があるのでしょう。
それにしても日本は「巻き込まれているだけ」なのでしょうか?
詳しい人、教えて下さい!
追伸
実は「ロシア VS アメリカ」もまだ続いているって知ってました?
ロシアはソ連崩壊まで「徹底した反米教育」だったのです。今のロシアのプーチン大統領もその一人。
だから北朝鮮問題で、足並みを揃えない理由がそこにあるのかもしれません。北朝鮮のバックには、中国とロシアが付いているって言いますからね。
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コメント一覧
国家の意志で他国の国民を連れ去る、という拉致は、それだけで立派な戦争行為である。巻き込まれるとか、そういう問題じゃないよ。