塩化ナトリウムで中毒になるの?塩と砂糖と水の致死量って?

こんなニュースを見て「え?」と思いました。

 

一昨年8月、盛岡市の認可外保育施設で、食塩を摂取させ、保育中の1歳女児を死亡させたとして、岩手県警は11日、施設の元経営者でパート従業員、吉田直子容疑者(33)=同市北飯岡2=を傷害致死の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、2015年8月17日午前10時半から翌18日午前0時過ぎごろ、施設で預かっていた下坂彩心(あこ)ちゃん=同市在住=に食塩を摂取させ、18日未明に塩化ナトリウム中毒で死亡させたとしている。18日は彩心ちゃんの1歳の誕生日だった。調べに対し、食塩を摂取させたことは認めているという。

引用元:YAHOO!JAPAN ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170711-00000049-mai-soci

 

そうなの?塩って死ぬの?

いや~全然知りませんでした。

 

塩の致死量は、体重1kgあたり0.5g~5g。 体重60kgで30g~300g(大さじ2~20杯程度)です。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

そう言えば、小学生のころから「醤油を一気飲みすると死ぬ」って言われてたなぁ。あれって都市伝説かと思っていましたが、あながちウソじゃないのかも。

この事件の動機は書かれていませんが、熱中症対策で飲ませたとかなんでしょうか?

故意だったら恐ろしいですね。簡単に人を殺せるじゃん。

 

テロに使われるといけないので、僕みたいに知らなかった人のために調べてみました。

 

塩化ナトリウム(食塩)中毒

一度に多量の食塩を摂ることにより、それに見合った水分を摂取できなかったことによる中毒です。

つまり血液中の食塩濃度が高くなり、最悪死に至るってことですね。よく見られる症状としては、下痢・嘔吐・けいれん・呼吸困難などです。

これってヤバいじゃん。Σ(゚д゚;) ヌオォ!?

 

今回の亡くなった女の子は、液体に混ぜたものを飲まされたようです。

さすがに食塩をそのまま致死量まで摂取はできませんが、食塩水なら飲めちゃうかもしれません。

あ、でも海水はしょっぱくってムリだよな~。飲まされて吐いたりしなかったのだろうか?

 

ちなみに海水の塩分濃度は約3%程度です。つまり1リットルの海水には、約30gの塩分が含まれていることになりますね。

って30gじゃ致死量じゃん。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

僕はほぼ泳げないので、もう無理して海で泳ぐのをやめます。

だって海水ガバガバ飲んじゃったら、食塩中毒になるかもしれないですよね。その前に溺死する危険性もありますが。

 

虐待で致死量

今回の事件は、故意か過失かはまだ分かっていません。

しかし、過去にドイツで虐待による食塩中毒で亡くなった4歳の女の子がいました。

その子は、母親に大さじ2杯の入ったプティングを無理矢理食べさせられて、その後食塩中毒で亡くなりました。

 

・・・これはヒドイ。

プティングに大さじ2杯の塩って、ものすごいしょっぱいですよ。

僕は一度、コーヒーに間違えて食塩を入れて飲もうとしたことありますが、とてもじゃないけど飲めない!

もう体が拒否と言うか、防衛本能で「これは口にしたらヤバい」と警告している感じです。

枝豆や唐揚げ・ポテトなんかは塩をかけると美味しくなるのに、コーヒーはまずくなる。

改めて考えると不思議ですね。

 

恐らくこの4歳の子は、母親に怒られながら食べるまで許してもらえず、泣く泣く食べたのでしょうね。

相手が母親なので逃げ出すこともできず・・・。

 

しかもこの大さじ2杯って、山盛りだったのです。推測するに恐らく50gぐらいの食塩だった可能性が。

4歳の子の体重を20kgとすると、致死量は約10g~100gです。亡くなってもおかしくはない食塩の量ですね・・・。

 

砂糖の致死量

こちらも驚きです。砂糖で死ぬんだって。

その致死量はおよそ1kg。う~ん、砂糖1キロはちょっと食べられませんね。

チョコレートや炭酸ジュース、缶コーヒーなどには大量に砂糖が入っているのは有名です。

だからといって1キロは無理ですね。さすがの甘党の僕でも、そんなにチョコレートやケーキは食べられません。

砂糖中毒?は安心して良さそう?です。

 

水の致死量

水でも死ぬんだ・・・。

これは食塩中毒の逆で、水を1日におよそ10リットル飲むと血液中のナトリウム濃度が低くなり中毒を起こします。

普通は水10リットルを飲むのは無理ですが、過度のダイエットや真夏の水分補給などで大量に水を飲むと危ないです。

と言っても、僕も炎天下でする仕事ですが、よく飲んで1日3リットルぐらいかな?

10リットルって10kgだよね?そんなに汗かかないし、オシッコも出ません。

だから真夏の水分補給は、塩飴なども一緒にって言われるのですね。

 

でも現代の食生活って、塩分って嫌でも摂取しますよね?

1日の塩分の摂取量の目安は約8g程度。以前は10gだった気がします。

世界水準は5g!日本人の摂取量は多いんですね。みそ汁が影響してるのかも?

 

こんな状況にも関わらず、いくら水分補給するからと言って、あえて食塩を摂取するのはどうなのかな、っと思います。

参考までに「病院食」の食塩の摂取量は、1日6gが目安となっています。つまり1食2g。

だから「う~ん (*´Д`) 」って感じてしまうのですね。

 

話が食塩に戻ってしまいました。失礼。

 

食塩と砂糖と水の致死量のまとめ

「すべての物質は有毒である。毒でないものは何もない。適切な用量が毒と薬を区別する」とは、スイスの医師「パラケルスス」の言葉です。

なるほどな~って思いました。なにごとにも「適量」があるのですね。

 

食塩の致死量は体重60kgの人で、30~300g。

砂糖は1キロ。

水は10リットル。

 

当然、小さな子供ほどその致死量は少なくなります。今回の1歳の女の子がそうであったように。

意外と食塩の致死量の少なさには驚いた事件でした。

 

追伸

「致死量」とは、一般的にはおそよ半数が死に至る数量のことを言います。

正確な実験などは行いようがないので、過去の事件・事故からのデータによるものらしいです。

 

ただここで注意して欲しいのは、致死量まで足りない数量でも「中毒症状は起こる」ということです。

つまり致死量じゃないからって安心?していると、中毒症状を起こして危険な状態に陥る可能性があるのです。

普通に生活していれば気にすることはなさそうですが、頭の片隅にでも入れておきたい知識ですね。

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Posted by ちたま