自動保険の「車両保険」は掛けていますか?
保険料が高くなるので躊躇している人も多いかと思います。
単純にですが、「車両保険なし」と「車対車限定の車両保険」、「オールリスクの車両保険」、を比べた場合、保険料は「1:1.5:2」ぐらいになります。
オールリスクは保険料が約2倍になりますので、やはり考えてしまいますね。
こんな車両保険ですが、タイトルの内容はご存知ですか?
すでにご存じの方は読み飛ばしてください。
(一応、このブログは初心者の方の目線で書いています。)
まず「直さずにもらう」についてです。
自分の車両保険を使う時や、相手からの対物補償の際、修理の見積もりを取ります。
この見積もり金額分、修理せずに現金で受け取っても問題ないのです。
保険金はお金を支払う賠償であって、修理というサービスを提供するものではないからです。
「古い車なので、直さずに買い替えの費用に当てたい」
「少しの凹みなので、直さずにそのまま乗りたい」
という場合は、そのまま現金で受け取っても大丈夫です。
注意点ですが、
・見積もりに入っている消費税分は受け取れません。
・受け取った後、やはり修理するということはできます。
しかし、その修理代が受け取った金額を上回っても追加請求はできません。
修理というものは実際に直してみないと、内部の破損状況まで正確に把握できないからです。
・今回直さなかった箇所に更にぶつけてしまった場合、減額や補償対象外とされる場合があります。
受け取ったお金は、何に使ってもあなたの自由ですよ~。
次に「時価額ではない」についてです。
対物超過特約の記事でも書きましたが、私のノアは現在の市場価格で約30万円ぐらいです。
この時価額が、相手からの対物賠償の限度額となります。
全損したら30万円、もしくは修理代金が30万円を超えたら全損扱いになります。
(全損については後述します。)
しかし保険証券を見ると、車両保険の補償上限額は60万円となっています。
全損扱いなら、60万円保険金が支払われます。
これは、車両保険の補償額は協定保険価額と言われるもので、契約時に設定されるからです。
そして、そこから保険契約更新毎に年々下がっていきます。
対物賠償は、事故を起こしたその日の時価額(市場価格)が基準になりますが、
車両保険の協定保険価額は、契約時の価額が基準になりますから、その契約期間中の向こう1年間は保険価額は下がりません。
これが時価額と協定保険価額との大きな違いです。
お分かり頂けましたでしょうか?
最後に「全損時は保険会社の物に」ついてです。
自動車保険における「全損」とは
①修理代金が車両保険の上限価額を超えてしまった場合
②車が修復不可能なほど、破損してしまった場合
③車が盗難されて、発見されない場合
のことを言います。
全損となれば、車両保険なら保険価額の上限額が支払われます。
対物補償なら、その時の時価額が支払われます。
ここまでは、先ほど説明しました。
ここでのポイントは
全損となった場合、「その車は保険会社の所有物になる」ということです。
皆さん、ご存知でしたか?
私は知りませんでした。
全損は「修理」という扱いではなく、保険会社による「買取り」みたいな形になります。
そして、私のような知らない人と保険会社との間で、実際ちょっとしたトラブルが起きます。
それは、「全損になった車から部品取りはできない」ということです。
「ナビはまだ生きているので、次の車に乗せ換えよう」
「アルミホイールをはずして、売ってしまおう」
ということはできません。
保険会社の所有物ですから、当然と言えば当然ですが・・・。
もし、どうしても取り外したいのなら、保険会社と相談してみてください。
ナビやホイールなどをあなたが「買取り(支払い保険金の減額)」と言う形で、対応してもらえるかもしれません。
特に盗難された車が、後日そっくりそのまま発見された時、「全損」と言われても複雑な気分ですよね。
この場合一定期間内なら、保険金を返還すれば車を返してもらえるケースがあります。
もっとも、盗難車が無傷で発見されるのは珍しいですが・・・。
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