パチンコ店であった実話盗難事件簿まとめ!その恐怖の体験談を店長が語る!

2017年6月18日

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

パチ屋の元店長「だが屋」です。

 

年に何回かは「パチンコ店で強盗」や「幼い子供の車内放置」のニュースを目にします。

それを見るたびに、僕が店長やってた時に起こった様々な出来事を思い出すんですよ。

多分パチ屋って、思いもよらないアクシデントが起こることでも有名だと思います。

 

例えば・・・そうですね

イキナリ景品カウンターに来て

「俺、雇ってくれ!」と言ってきた 浮浪者の オジサンとか。飛び込み営業にもほどがあります。(笑)

また、パチンコ遊技中に恐らく「てんかん」で倒れた人など。泡吹いて失禁してましたので、こっちもビックリします。

もう僕だけで救急車をどれだけ呼んだことあることか・・・。おかげで?119は慣れっこです。

 

そんな中でも、ボッタクリ店より恐怖なのが「犯罪」です。

ゴト師や夜間の強盗・空き巣は、もうチェーン店を含めれば毎月のように発生してましたね。

今日は、僕のお店で発生した恐怖の体験談を「実話盗難事件簿」として書きますね。

 



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換金所盗難事件

もう狙われてナンボ的な換金所。

強盗としては大金があるのが分かってるのに、建物の作りが簡素で小さいので狙いやすいのでしょうね。

今は防犯設備などのセキュリティや、換金所のオバちゃんの防犯意識も変わってきました。

しかし、僕が店長時代はもう15年前ぐらいの話。当時からこの手の事件はありましたが、防犯面では甘い部分があったのは事実です。

 

僕の勤めている店の換金所では、現金や特殊景品(お金に換えられるヤツね)が夜間も置きっぱなしになっていたのです。これは僕も知りませんでした。

お店の周囲は民家などないので、今思えば狙われて当然ぐらいな状況でしたね。

換金所も木製の本当にシンプルな建物(というより小屋な古屋)なので、あっさり入られたみたいです。防犯カメラもありましたが、ダミーだったとのことです。

被害額は数百万円・・・。さすがに事件後は毎日持って帰るようにしたみたいですが、あまりにも管理がずさんでした。

 

尚、換金所とパチ屋は全くの別会社なので、ウチの会社や僕は一切関係ありません。ただお客さんから見ればパチ屋の一部なので、対応はしますけどね。

換金所はどんなにセキュリティを付けても、中のオバちゃんが外へ出る際に襲われます。

カメラがあっても、強盗は覆面マスクなのでほとんど意味がありません。しかも犯人が外国人だったら、国に帰ってしまえばそれまでですから。

でもこの事件って、決して他人事ではないのですよ。すぐ横のパチ屋本体もそれ以上に大金があるわけですから、狙われてもおかしくはないです。

ただ売上金は毎日夜間金庫へ預けますし、防犯設備も換金所よりは強固です。金庫もゴツイですよ。

 

あ、思い出したのでここで追記します。(*´Д`)

ちなみにこの換金所強盗事件、すぐ横がウチの従業員の社員寮なんです。ほら、昔のパチ屋って2階が社員寮になってますよね。あれです。

またすぐ隣のパチ屋の事務所は、夜間無人でも室内は蛍光灯は点けっぱなしです。だから外からは、従業員がいるかどうかは分かりません。

何が言いたいかといいますと、事件当日、社員寮へ上がる階段の外部ドアの前に軽トラが置いてありました。

と言うことは、軽トラがジャマでドアが開けられません。

つまり犯行中に、2階から従業員が下りてくるのをジャマするための軽トラなんです。もちろん盗難車ですよ?

 

また、パチ屋の入口の一番外のドアは、自動ドアでなく「取っ手を手で押してあけるタイプ」なんです。その左右のドアの「取っ手」同士が、自転車で使われるダイヤル式のチェーンでつながれていたのです。

これは店内にいる(と思っている)ウチの従業員が、外へ出られないようにするための策なのです。

あきらかに下見をした犯行ですね。こわいこわい・・・。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

パチ屋の入口は全部で4か所ありますが、閉店後はそのチェーンされた入口からのみ出入りしていました。他の出入り口は、完全に施錠してましたから。

 

景品業者盗難事件

パチ屋が「バクチ」にならないのは「3店方式」という、それはそれは解釈に苦しむ制度があるから「合法」なのです。

パチ屋の店内景品カウンターでは、現金に交換はしていませんよね?これしていたら真っ黒ですけど。

あくまで店内では「特殊景品」に交換して、それをなぜか隣にある「小屋」が現金に換えてくれる、というシステムなんです。

どうです?不思議でしょ?(笑) 誰だ?これ考えたの。ウマイな。(・∀・)イイ!!

しかし、「3店方式」なのであと1店が足りません。それは、普段は一般のお客さんは関わることはない「特殊景品」を製造している業者さんです。いわゆる「卸し業者」です。

 

不思議な合法になるトリックは

パチンコ店 → 景品交換所 → 卸問屋 → パチンコ店・・・

という仕組みなんです。

特殊景品に何か会社名が書いてあるでしょ?あれが問屋なんです。

もちろん地域によって問屋が違うので、その特殊景品を扱っていない他の店の換金所に持って行っても現金化はできません。

まあ、どうみても「バクチ」なんですけど。(パクチーじゃないよ。)

 

で、前置きが長くなりましたが、その卸問屋さんは特殊景品をパチ屋へ卸しに来る(納品しに来る)わけです。

お店から卸問屋さんへ注文するんですよ。今日の売り上げや割数から、どれだけ特殊景品が必要かを。

それで納品は、ハイエースみたいなワンボックスで各パチ屋を廻るのです。

盗難事件は、その納品作業中の車から離れた隙に車上狙いにあったのです。被害額は数千万円です・・・。

なんでそんな大金が車内に?って思いますよね。説明します。

 

パチ屋は注文した特殊景品の納品を確認したら、その場でニコニコ現金払いします!後日、請求書で振り込みなんかしませんよ。

だってパチ屋1件で、1日で数百万~数千万円の現金が動きます。それを1か月まとめて支払ったらどうなるか想像できますよね?支払いが億超えますよ、億。

それよりも現金払いの理由は、現金をぐるぐる回さないといけないからです。だってお客さんには現金で払いますよね?特殊景品と当時に、現金も逆回りで、ぐるぐる3店を廻っているのです。

 

つまり現金は・・・

パチンコ店 → 卸問屋 → 景品交換所 → (お客)→ パチンコ店・・・

になります。

 

この卸問屋さんもパチ屋に特殊景品を納品している間は、多額の現金を持ち歩いているのです。何店舗も廻らないといけないですからね。正確には車内に置いてあったのですが。

じゃ、車内に見張りを残せば?と思いますが、実情はなかなか厳しいのです。

卸問屋も景品交換所も、ほとんど家族経営みたいな小さな会社が多いです。で、じつはそんなに儲かりません。

 

つまり、見張りを付けるほどの人件費が出せないという事情があるのです。車内に多額の現金ですから、換金所よりも狙われやすいのかもしれません。

1件パチ屋廻るごとに、会社に帰って売上金を金庫へ収納すればいいのですが、そんな時間も人手もないのです。

こちらも納品作業時間は10分ほどで、毎日同じルートで同じ車で各パチ屋を廻っていました。当然、下見をされて狙われたのでしょう。

もう少し防犯意識があったら防げた事件だったのかもしれませんね。

 

まとめ(防犯対策)

パチンコ店や換金所は、想像通り多額の現金があります。

いつ狙われるか分かりませんので、お店のスタッフは十分に注意して下さい。「まさか」や「大丈夫だろう」は危険です。

今回の2つの事件は「盗難」で済みましたが、一歩間違えれば「強盗」「殺傷」事件になっていた可能性は十分に考えられます。

「常に見られている・狙われている」という意識を持った方がいいです。

最後に、僕が部下に指導していた防犯対策を紹介して終わります。

 

・銀行へ売り上げ入金や両替へ行くときは、昼間でも必ず2人で行動する。

・営業時間内の店内での売り上げ金回収も、同様に1人防犯役を付ける。

・閉店後の売上金回収は、すべての入口を施錠して行う。

・最終退店時(つまり店から外に出る時です)は一番危険なので、一人では帰らない。2人以上で退店する。

 ※脅されて金庫開けさせられます!夜間のお店には売上金がなくても、両替機に入れる「準備金」が数百万円あります。

 この時、護身用のスタンガン持参で、携帯電話はすぐに110番できるようにしておく。

・物陰に人が潜んでいないか注意する。

・車に乗ったらすぐにドアロックをする。

・駐車場などの外灯切れがないかチェックする。(出入り口は明るくする)

 

・・・などです。

少なくとも1人での行動は絶対にやめましょう。僕も立場上、一人で深夜までお店に残ることがありましたが、本当に無事で良かったと思います。

特にゴールデンウィークや年末年始は売り上げ金が増え、しかも銀行が休みでお店に現金が保管されやすいです。

このことを知ってか、強盗や空き巣にも狙われやすい時期でもあります。気を付けましょう。