ハイエースワゴンGLの4WDを購入して後悔や失敗した体験談

2022年5月22日

今回は僕が5年前に新車で買った、ハイエースワゴンGLのレビュー的な感想を書いてみます。

事前に色々と調べて悩んで買ったんですが、それでもやっぱり実際に乗ってみると

「こんなはずじゃなかった…」

という後悔や失敗した点があります。

型は違いますが、200系ハイエースをこれから買う人は参考にしてみてください。

 

4型ワゴンGL/4WD/車中泊仕様を買った

後悔や失敗した点を書く前に、まず僕が新車で買ったハイエースのスペックから。

 

ハイエースワゴンGL(4型前期)

・ガソリン車で6速ATの4WD

・平成28年3月登録

・10人乗りの3ナンバー

・当時は規制前だったので、横向きベンチシートの2点式シートベルト仕様

・フロントのみ1cmほどローダウン

 

・フルフラットにできる車中泊仕様に変更(純正の2列目3列目シートは交換)

・ボディカラーは、ホワイトパールクリスタルシャイン

・この型は、横滑り防止装置は未装着

・タイヤは純正のまま

・現在の走行距離は約5万キロ

 

内装をちょっと変更しているので、車両総重量が純正車両と若干違うと思います。

キャンピングカーのビルダーさんで、新車で確か450万円ぐらいで買いました。

もうちょっと高かったかな。

…ちなみに、まだローンがたっぷり残っています(笑)

 

キャンピングカーではなく車中泊目的

こういう車のレビューや感想を書く時、

「どんな目的でその車を買ったのか?」

が重要だと思います。

 

ハイエースなら、

・仕事の荷物を運ぶ目的なのか?

・ファミリーカーとしてなのか?

・大人数を乗せるためなのか?

・ステータスのためなのか?

・キャンピングカーとしてなのか?

など、人それぞれハイエースを選ぶ目的は色々あると思います。

 

そしてこの目的が達成できないと、後悔した…失敗だった…となるわけです。

だから、他人の車選びのレビューを参考にする際は、その人がどんな目的でその車を買ったのか?を把握した方がいいと思います。

で、僕は家族で車中泊をするために、ハイエースワゴンを買いました。

キャンピングカーとしてではありません。

 

60系ノア4WDから乗り換えた

もう一つ、他人の車レビューを参考にする時に注意することがあります。

それは、その人が前車はどんな車に乗っていたのか?です。

乗り心地や加速感、静粛性などは人の感覚によるものが大きく、基準となるものが明確にありません。

騒音などは計測すれば数値で表せますが、それがうるさいかどうかはやはりその人の感じ方によります。

つまり「他の車と比べてどうなのか?」という点が、レビューを参考にするひとつの目安になると僕は思っています。

 

Nボックスはうるさい!っていうレビューがあっても、実はその人がセルシオからの乗り換えだったら、あまり参考になりませんよね。

でも、同じ軽自動車からの乗り換えだったら、Nボックスはうるさいのかな?って参考にすることができます。

※これは例です。Nボックスがうるさい訳ではありません。

というわけで、僕は60系ノアの4WDからの乗り換えです。

CVTで8人乗りのヤツですね。

 

ハイエースを買って後悔や失敗した点

さて、本題に入ります。

僕はハイエースを買う前に、かなり事前に色々と調べました。

キャンピングカーショーにも行ったし、ビルダーにも何店舗か行きました。

だからこれと言って大きな後悔や、買って失敗したと思ったことはないです。

唯一、後悔というか不満な点は、思ったよりもパワー不足なところですね。(後述します)

 

でも、これじゃこの記事を書く意味がないので、これからハイエースを買う人に

「これに気を付けないと、買ってからきっと後悔しますよ」

的なアドバイスを、自分が色々と調べた経験から書いてみますね。

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ワゴンでも乗り心地は良くない 

ハイエースには大きく分けて

・バン(貨物/1・4ナンバー)

・ワゴン(乗用/3ナンバー)

の2種類があります。

 

バンは貨物車なので、乗り心地はかなり悪いです。

特に荷物を積んでいないと、ちょっとした段差でも揺れます(跳ねます)。

言ってみれば、ハイエースバンの乗り心地はトラック並みですね。

 

僕は仕事で、ハイエースバンにもトラックにも乗ります。

だからハイエースを買う時は、ワゴン一択だと初めから決めていました。

でもですね…、実際に買って乗ってみると、ワゴンでも乗り心地はそれほど良くないです。

「悪い」とまでは行きませんが、良くはないですねぇ…。

 

バンやトラックよりは遥かにマシですが、軽自動車や前車のノアよりは揺れて乗り心地は良くない。

車って値段が高くなればなるほど、乗り心地が良くなると思いがちですが、これはハイエースワゴンには当てはまりませんので気を付けて下さい。

ハイエース=値段が高い高級車=乗り心地サイコー!

って思って買うと、かなりの確率で後悔することになりますよ。

 

ハイエースワゴンは乗用目的の車ですが、ベースはバン(貨物)です。

特にフロントがトラックと同じ板バネ(リーフスプリング)なので、乗り心地が悪くて当然。

ワゴンは、バンよりも板バネのセッティングは軟らかいですが、それでも通常のコイルスプリングの乗用車よりも振動を拾いやすく揺れます。

↑ハイエースワゴンの板バネです。

 通常、乗用車はバネ状のコイルスプリングを採用しています。

 

また、ハイエースは全グレードでLTタイヤを履いています。

LTとはライトトラックの略で、重い重量に耐えるためのタイヤですので、どうしても乗り心地は堅くなってしまいます。

この板バネとLTタイヤが、ハイエースワゴンの乗り心地が良くない大きな原因だと思います。

ワゴンと言えども、ベースはバン(商用車)と言うことを忘れないで下さい。

ハイエースは人ではなく、荷物を運ぶ目的で造られた車です。

 

アルファードより乗り心地はかなり悪い

僕の知り合いに、アルファードからハイエースワゴンに乗り換えた人がいます。

乗り換えた理由は、ハイエースの方が車内が広いから。

でも、あまりの乗り心地の悪さに激しく後悔しているとか…。

もう売ろうかと思っているほど、我慢できないレベルみたいです。

 

そりゃそうでしょ。

アルファードと言えば、トヨタの最高級ミニバンです。

乗り心地は、最高に良い車ですね。

静かだし揺れないし、シートもハイエースとは全然違います。

 

そもそも、人が快適に乗ることを目的に造られたアルファードと、荷物を運ぶ目的で造られたハイエースを比べること自体がおかしいと思います。

僕みたいに、日頃から軽自動車やトラックに乗っている人なら、まだハイエースの乗り心地も許容できると思います。

しかし、さすがにアルファードからハイエースへの乗り換える際は、しっかり試乗して乗り心地を確かめてから買わないと、きっと後悔しますよ。

 

僕の知り合いのように

「アルファードよりハイエースの方が広いから」

という目的で乗り換えるのなら、広さ以外のある程度の犠牲は仕方がないと思います。

 

2WDは雨や雪道で後悔する

僕がハイエースワゴンの4WDを選んだ理由は、2WDのFRがイヤだったからです。

ノアも4WDでしたが、ベースはFF。

今思えば、ノアは別に2WDでも良かったかな、と思いましたが、ハイエースはベースがFRなので消去法で4WDにしました。

 

ハイエースバンの2WD(FR)って、運転したことありますか?

あれ、普通にケツ滑りまくります。

砂利道はもちろん、雨の日はちょっとアクセル強めに踏めば、マンホールのフタや白線の上でもリアがスリップします。

 

バンなら後ろに荷物をたくさん積めばマシになりますが、さすがに車中泊仕様のワゴンではこれはムリ。

だから、迷わずワゴンは4WDで買いました。

4WDが欲しかったのではなく、2WDのFRで買って後悔したくなかったので4WDにしたわけですね。

 

2,000ccぐらいまでの乗用車の多くはFFですから、もしかしたらFRを運転したことのない人もいるでしょう。

こういう人がいきなりハイエースのFRを運転すると、特に雨の日や雪道では2WDを選んだことを激しく後悔すると思います。

駆動方式は買ってからは変更ができないため、「2WDで失敗した…」とならないようによーく考えてから決めた方がいいです。

 

4WDはオプションで30万円も高い

とは言え、ハイエースの4WDはオプション扱いで+30万円もします。

ノアの4WDは+20万円でしたが、ハイエースの4WDは2WD車よりも30万円も高いんですね…。

FRは絶対に後悔するから…と4WDを決めていましたが、さすがに30万円のオプションは悩みましたよ。

でも、結果的に4WDにしておいて良かったと、今では思っています。

 

ちなみにハイエースの4WD車には、+3万円でLSDを付けられるので僕は付けました。

LSDも後付けできないし、せっかく4WDにしてしかも3万円なら、ついでにLSDも入れておこうって思った次第です。

 

ワイドボディは駐車場が狭く感じる

ハイエースワゴンは、もちろんワイドボディです。

その幅は188cmと、標準ボディの169cmよりも約19cmもデカい。

ボディの幅19センチの差は、運転していると見た目以上にかなりの差に感じます。

(ちなみにアルファードの車幅は185cmです)

 

こんなワイドボディのハイエースワゴンは、普通の駐車スペースではかなり狭く感じます。

白線内の右に寄せても左に寄せても、となりの車との距離に気を遣うほどデカイ。

後部座席はスライドドアなので大丈夫ですが、運転席と助手席のドアの開閉には特に神経を遣いますね。

 

ミラーを畳んでも隣とのスペースが狭いため、通行する際にキズを付けられるのではないか?という心配もあります。

実際に身に覚えのない細かい擦り傷は、日に日に増えて行っています。

イタズラではなさそうそうなので、これはもう諦めていますけどね。

 

バックで駐車する際は、ボディが四角なので見切り自体はいいです。

しかし、そのボディの長さと幅の大きさから、結構”頭を振らないと”ケツが隣の車に当たりそうになります。

バックでの駐車が苦手な人は、もしかしたらハイエースワゴンを選ぶと後悔するかもしれません。

標準ボディ(ナロー)のハイエースバンなら、車幅はノアクラスとほぼ同じです。

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4WDは乗り降りがしんどい

ワンボックスであるハイエースは、トラックと同じように運転席の下にエンジンがあります。

言い換えれば、エンジンの上に乗って運転しているわけですね。

だから運転席や助手席への乗り降りは、結構しんどいものがあるのです。

アシストグリップ(手すり)を掴めばそこまで苦にはなりませんが、高齢者の人だとこれすらしんどいかもしれません。

ヨッコラセ…って、車から乗り降りする感じですね。

 

しかもハイエースの4WDは、俗に言う”尻下がり状態”になります。

リアに比べて、フロントが上がっているのです。

見た目がイマイチと気にする人がいますが、それ以前にフロントが高い分、乗り降りがしんどくなります。

 

で、まだ普通に?ハイエースから乗り降りする場合はいいんですが、問題は先ほどの狭い駐車場に停めた場合。

隣の車とのスペースが狭いので、ドアが全然開けられない状態です。

乗り降りする際は体を斜めのまま、極力ドアを開けないようにしなければなりません。

これが結構しんどいですよね…。

 

例えば、運転席に乗る時。

初めに右足をステップに掛けますが、次の左足は運転台まで上げられません。

体が横向きになってしまい、その分ドアが開いて隣の車に当たってしまうからです。

なので、そのまま右足で”ケンケン”するように運転台まで上がります。

左足は使いません。(想像できますか?)

 

降りる時も、これまたしんどいです。

運転席から右を向いて両足を地面に着こうとしますが、身長165cmで短足な僕の足では地面まで足が届きません。

ハイエースの運転席自体が高い位置にあることと、4WDでフロントの車高が高くなっているのが原因です。

 

ドアを開放できればステップ経由で降りられますが、狭い駐車場ではムリ。

ドアは最小に開けた状態で、横向きのまま”飛び降ります”。

勢い余って体がドアに当たってしまったら、そのまま隣の車にドアが当たってしまいます。

あと2~3cmぐらいで、地面に足が付きそうなんですけどね…牛乳飲みます(笑)。

 

と言うわけで、車高の高いハイエースワゴン4WDで狭い駐車での乗り降りは、かなり神経を遣ううえにしんどいです。

どうしても無理っぽい時は、靴を脱いで後ろのスライドドアから乗り降りする時もありますね。

日本の駐車スペースの大きさには、ハイエースワゴンは合っていないような気がします。

もしハイエースワゴンを試乗する時は、狭い駐車場を想定しての乗り降りを試すことをおすすめします。

でないと駐車場は毎日のことなので、ワゴン&4WDを選んだことを後悔するかもしれません。

 

ガソリン車はパワー不足で遅い

僕がハイエースを買って一番後悔したというか、ちょっと失敗だったカモ…と思った点がパワーのなさです。

ハイエースワゴンは2700㏄のガソリン車ですが、ハッキリ言って非力です。

ハイエースワゴンは車体が大きくて重量も重たく、しかも空気抵抗も大きいので走りに性能を求めてはいけません。

これは、僕も分かっています。

でもトヨタさん、もうちょっとパワーがあっても良かったんじゃないのかな…って思います。

 

一番パワー不足を感じるのは、高速の上り坂です。

僕はだいたい90km/hぐらいで巡行するんですが、登りに差し掛かった時点ですぐにスピードが落ち始めます。

6速ではトルクが足りなくて、坂を登れないんですね。※AT6速車です。

だから毎回自分でギアを4速に落とした後、5速にまで上げて坂を上り切ります。

 

キックダウンすればいいのでは?って思うかもしれませんが、キックダウンはエンジンに負担を掛けそうで極力やりたくありません。

坂の角度(傾斜)によっては5速でもまだパワー不足ですし、やはりAT任せでは自分の思うようなギアになってくれません。

スピード違反うんぬんは置いといて、120km/hぐらいで勢い付ければそのまま6速でも坂を上って行けそうですが、ハイエースワゴンでここまでスピード出すのは怖いです。

 

このパワー不足な点が、僕の一番の大きな「失敗したカモ…」と思った点です。

正直、高速の上り坂では、空荷の大型トラックの方がスムーズに登って行くぐらい。

ハイエースワゴンは、車体の大きさとエンジンパワーとのバランスが取れていないような気がします。(ギア比も?)

 

ディーゼルはうるさく乗り心地が悪い

この坂を上って行かないことをショップの人に話したら、

「ディーゼルにすれば良かったかもですね」

と言われました。

 

これは購入前にも迷ったことなんですが、確かにディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べてパワーもあり、燃料が軽油なのでガソリンよりも維持費を節約できます。

でもディーゼルエンジンってとにかくうるさいんですよ。

アイドリングの時点からうるさい。

あと、エンジン自体も重量が重たい。

 

エンジンが運転席下にあるハイエースでは、この騒音のうるささはちょっと我慢できないかな、と。

同じディーゼルエンジンでも、トラックは仕事で使う車なので快適性は二の次、三の次。

でも、ハイエースワゴンは家族で出かける乗用車です。

やはりそれなりの快適性は欲しいと思い、ガソリンエンジンを選びました。

 

とは言っても、ハイエースワゴンにはディーゼルエンジンの設定はありません。

すべてガソリン車です。

つまりハイエースでディーゼルにしようと思ったら、必然的にバンを選択することになります。

バンだと貨物車ですから、前述のように乗り心地が悪いです…。

 

だから「ディーゼルにすれば良かったかもですね」と言われても、特に後悔はしていません。

ボンネット内にエンジンがある2BOX車や3BOX車なら、ディーゼルエンジンでもそこまでうるさくないので乗ってみるのもアリかもしれません。

でも、運転席下にエンジンがある1BOX車のハイエースでは、ディーゼルエンジンは僕的には”なし”です。

それよりガソリン車のあまりのパワー不足に、ちょっと残念な気持ちになりました。

※2BOX車=ミニバンなど。3BOX=セダンなど。

 

燃費は6~8km/ℓと悪い

このパワー不足気味のハイエースワゴンのガソリンエンジンですが、排気量は2700cc。

燃費はと言うと…

・街乗りで6km/ℓぐらい

・高速で8km/ℓぐらい

です。

 

4WDと言うこともあり燃費は悪いですが、この車体のデカさなのでこんなものだと思います。

ハイエースワゴンに、燃費の良さを求めてはいけません。

ちなみに燃料タンクは70ℓ入りますが、この燃費の悪さから高速でも途中で給油が必要になります。

 

ハイルーフは立体駐車場に入れない

僕はハイエースワゴンのGLを買ったわけですが、実はグランドキャビンとどっちにするか悩みました。

・GL…高さはミドルルーフで、長さはロング。

・グランドキャビン…高さはハイルーフで、長さはスーパーロング。

※車幅は同じです。

 

グランドキャビンは新車で50万円ほど高いですが、その分、長さが50cm長くなります。

車中泊をしたい僕としては、この50cmは魅力的。

でも、ハイルーフは立体駐車場に入れなくなるので、普段使いの利便性も考えてミドルルーフのGLにしました。

ミドルルーフ+スーパーロングがあればいいのですが、残念ながらワゴンにはこの設定はありません。

 

肝心の立体駐車場や地下駐車場ですが、高さ制限が「2.1m」のところが多いです。

ワゴンGLの高さは210.5cmですので、立駐に停めるかどうか…これは自己責任でお願いします。

ネットの口コミを見ると「ミドルルーフならギリ入れた」というのを見かけますが、規定上はオーバーしているので屋根を擦っても僕は責任を取れません。

 

ちなみに僕のハイエースは、高さが209cmです。

この立体駐車場を意識して、納車前にビルダーさんに1cmほどローダウンしてもらいました。

車検証にも「高さ209cm」と書いてあります。

 

ルーフの高さが209cmなので、2.1mつまり210cm立体駐車場には入れます。

たった1cmしか余裕がありませんが、立体駐車場の中で降りて天井を見てみると意外と余裕があります。

運転していると、屋根が当たりそうで怖いですが。

209cmの僕のハイエースでもまだ高さに余裕がありますので、ノーマルの210.5cmでも多分大丈夫かな、と。※自己責任でお願いします。

 

とは言っても、スロープの段差などは「勢い付けて跳ねて天井に壁突…」なんてことにならないように、ゆっくり慎重に通過はしますけどね。

もちろん、ハイルーフ車は高さ228.5cmなので絶対に立体駐車場には入れませんし、ミドルルーフでもルーフキャリアを付けていたらダメです。

あと、稀に「高さ制限206cm」とかの立体駐車場もありますが、僕はこれは諦めてますね。

数字上、セーフな立体駐車場しか入らないようにしています。

 

ボディカラーの種類が少ない

ハイエースを買う際、迷ったのはボディカラーです。

迷ったと言っても、色のバリエーションは少ないので迷いようはありませんが、この色の少なさゆえに何色にするか迷ったのです。

 

ハイエースワゴンは商用車らしく、大きく分けて黒系・白系・グレー系ぐらいしかありません。

赤とか黄色など、派手な色はないですね。

ワゴンの一番下のグレードのDXならイエローがありますが、DXは装備がショボすぎるので選択肢にはありません。

残ったのは、グレーか黒か白。

どれも無難すぎる色で、さすがは商用車ハイエースって思いました。

 

グレーは汚れこそ目立ちませんが、ありきたりの色。

黒は重厚感があって一番マシかなと思いましたが、汚れが超目立って後悔しそうなのでヤメ。

白は他の色より値段が高いうえに、サイドミラー下の雨染みが目立ちます。

 

かなり色選びに迷いましたが、結局は白にしました。

一瞬、オールペンでワインレッドのハイエースとかも良いかな、とも思いましたが、さすがに予算がありません。

 

というわけで、ハイエースは商用車のためカラーバリエーションは少ないです。

しかも、いかにも商用車っていう無難な色しか設定がないため、ボディカラーにこだわる人には後悔するポイントかもしれません。

まあ乗ってしまえば、ボディカラーなんか気にならないんですけどね。

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とにかく盗難のリスクが高い

ハイエースは、ユーザーに大人気の車種です!

と同時に、窃盗団にも大人気の車種。

ランクルやプリウスと並んで、盗難されやすい車種の常連でもあります。

 

窃盗団はプロです。

油断すると盗まれますし、警戒していても盗まれます。※実話

盗まれてから後悔しても遅いですので、他人事と思わずに日頃からしっかり盗難対策はしましょう。

 

とりあえず、オールカバー(フルリスク)の車両保険は入った方が良いです。

”車対車限定”の車両保険では、盗難に遭った時に保険金が降りません。

車両保険は保険料が2倍ぐらいになりますが、盗まれたらローンだけが手元に残りますので、ここはケチる所ではないと思います。

ハイエースを買うなら、盗難対策は必須です。

 

・ハンドルロックは、ハンドル自体をカットされて外される可能性があります。

・ホイールロックは、タイヤごと交換されて盗まれる可能性があります。

・セキュリティアラームなどは、どのタイプが付いているか事前に調べられれば簡単に解除できます。

・イモビライザーが付いていても、イモビカッターなるものがあります。

 

・ロックナットをしても、そのソケットを車内に置いていたら意味ないです。

・防犯カメラを付けていても、抑止力はそれほどありません。

・玄関にハイエースのカギが置いてあると、普通に持って行かれます。

・職人さんがハイエースを盗まれて、「積んであった仕事道具も盗まれた…」というのはよくある話です。

・駐車中に後部座席に子供を寝かせておいたら、そのままハイエースを盗まれたっていう恐ろしい事件もあります。

 

ポイントは、100%万全な盗難防止対策はないと言うことです。

どんな盗難対策をしても、奴らは下見をしたうえで盗んで行きます。

だから、複数の盗難対策を同時に施すことをおすすめします。

僕は常時2~3つは、上記の盗難対策をしています。

ちなみに上記には紹介していない、オリジナルなセキュリティも施しています。

 

なぜ、僕がこんなにまで書くかと言うと、(ハイエースではないですが)今まで過去に3回も車を盗まれたことがあるからです。

まさか…と思いますが、盗まれる時はアッサリやられますよ。

早く見つけないと、翌日には解体されて船に乗って海外行きですね。

 

とにかくハイエースは、年式やグレード問わず盗まれます。

人気車種ゆえの宿命です。

「盗まれるぐらいなら、キャ○バンにしておけばヨカッタ…」と後悔してからでは遅いです。

 

あ、そう言えば、LEDのヘッドライトも盗まれるって聞きました。

ボンネットを開けられて、盗られるみたいですね…。

繰り返しますが、向こうはプロです。

 

中古は割高で買うと後悔する

僕は、新車でハイエースを買ったわけですが、知り合いで中古でハイエースを買った人がいます。

その人が言うには「中古で買って後悔した」と。

なぜ、中古で後悔したかと言うと、ハイエースは人気があり、中古でも値下がりがしにくい車種だからです。

中古で買っても、お得感が薄いわけですね。

 

もちろん、絶版の型やグレードなら中古しか選択肢はありませんが、単に「安いから」という理由でハイエースの中古を選ぶときっと後悔します。

試しに中古市場でハイエースを見てみると、かなり距離走っているものでも100万円とかしますからね。

 

また、ハイエースは壊れにくく丈夫とも言われ、特にディーゼルエンジンはトラック同様に長持ち。

30万キロ走っているハイエースでも、中古で50万円とかで売ってます。

だから200~300万の中古を買うのなら、もう少し頑張って新車を選ぶのもアリだと思います。

 

中古で値崩れしないということは、売る時も高値で売れる可能性が高いわけです。

※ここはハイエースのメリットですね。

僕が10年ローンを組んだのもこれが理由で、もしローンを払えなくなったら、その時はハイエース自体を売却すれば最悪何とかなるかな、と思ったからです。

新車なら自分で好きなようにカスタマイズできるので、これまで説明してきた点で後悔する確率も減ると思います。

 

ディーゼル車を買って後悔した口コミ

【追記】

僕が買ったのは、ガソリン車のワゴンです。

「ディーゼル車を買って後悔した人の意見も聞きたい」

コメントを頂いたので、クラウドワークスというサイトで集めた口コミを紹介します。

 

エンジン音がうるさいとクレーム

2018年式・2,800㏄の6速ATの2WDに、仕事で約3年間乗っています。

以前はガソリン車のハイエースに乗っており、古くなったためにディーゼルエンジン車に乗り換えました。

燃料代が安くなったことは大変よかったのですが、大きなデメリットもあります。

それは、エンジン音がガソリン車よりもうるさいと言う点です。

 

私は仕事の関係上、朝早くに出発する時があります。

会社の駐車場が民家のすぐそばにあり、ディーゼルに乗り換え後から、

「朝早くにエンジンをかけるのはやめて欲しい」

というクレームが入ってしまったのです。

 

それ以来、朝早く出発する日は前日に自宅までハイエースで乗って帰り、そこから仕事に出発するようにしています。

私自身、そこまでエンジン音に差はないように感じるのですか、外部へは壁を伝って聞こえやすいのかもしれません。

今までと同じガソリン車にしておけば…と、買い替えに失敗したことを後悔しています。

 

修理代が高いことに後悔

2016年式の3,000ccのインパネ4AT・4WDに、車中泊やアウトドア用で5年乗っています。

ディーゼルは、元々はエンジンが丈夫とは聞いていましたが、ある程度距離を乗って来ると不具合が増え始めました。

その際に修理に出すと、とにかく部品の値段が高いことに驚きです。

修理代が、想像以上に高いことに後悔しました。

業者の方に聞いたところ、200系ハイエースのディーゼルは特に部品が高いとのことです。

 

上手く吹き上がらなくなるに連れて、元々大きかったエンジン音が更に大きくなりました。

やはりディーゼルエンジンの音は、デメリットに感じます。

走行距離によっては、頻繁にオイル交換しなくてはいけないのも手間に感じます。

 

振動がひどくて腰痛になる

2007年式のディーゼルターボ3,000cc・4WD・オートマを、キャンピングカーとして利用しています。

今のディーゼル車はかなり静かで、振動も少なく造られています。

しかし、この頃のディーゼル車はアイドリング時の振動がすごく、座っているだけで腰が痛くなります。

むしろ、走っていた方が快適だと思うほどです。

小さい子供を乗せて走り回るのには、あまり適していない車だと思います。

 

エンジンが丈夫なのはありがたいですが、相応のメンテナンスも必要になります。

特にオイルとファンベルトの消耗が早い気がします。

1年に1回は必ず点検をしてもらい、不適切な部分は早めに対処してもらっています。

 

空荷だと跳ねて揺れる

2020年式・2,800cc・AT・2WDにレジャー目的で2年間乗っています。

ディーゼルエンジン車を買って後悔した点は、走行中の音がうるさいことです。

走行中、後席との会話は少し声を張らないと聞こえません。

 

レジャー用に荷物をたくさん積むために購入しましたが、普段は空っぽのため走行中の揺れがとても気になります。

ある程度、荷物を積むとしっかり安定するのですが、荷台が空だと跳ねるような感覚があります。

車酔いしやすい人は、よく試乗してから決めた方がいいと思います。

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【結論】ナンバーの違いは知っておくべき

僕は、ハイエースワゴンGLを車中泊する目的で買いました。

5年経った今でも、車両選びで特に大きな失敗はしていないと思っていますが、パワー不足だけは想定外でしたね…。

だからと言って、ディーゼルエンジンは選択肢にないので後悔はしていませんけど。

 

ハイエースを買う目的は人それぞれですが、キャンピングカーや車中泊目的で買う人は、ナンバーの違いを知っておいた方がいいと思います。

僕は自分でハイエースを買うまで、1ナンバーと3ナンバーのハイエースの違いをよく分かっていませんでした。

どちらもボディサイズなど、見た目はほとんど同じです。

1ナンバーが現場用の車で、3ナンバーはデイサービス用の車かな?ぐらいしか思っていませんでしたね。

 

でも、このナンバーの違いの基本ぐらいは知っておかないと、購入後に思わぬ後悔や失敗につながる可能性があります。

せっかくなので、簡単にまとめておきますね。

 

1ナンバーと4ナンバーは貨物車(バン)なので、荷台の半分以上が荷室でなければいけません。

後から10人乗りとかに、シートを増やすことはほぼ不可能。

貨物車なので重たい荷物を積めるように足回りは堅く、そのため乗り心地は悪いです。

また、ディーゼルエンジンはパワーがありますが、うるさいです。

 

対して5ナンバーと3ナンバーですが、これは乗用車です。

後からシンクなどの設備を付けたいからと言って、シートを外して定員人数を減らすことはほぼできません。

乗り心地はバンよりは良いですが、バンベースには変わりありませんので、ノアやアルファードと比較するのはやめましょう。

 

で、僕がハイエース買う時に初めて知ったことが、1と4、3と5ナンバーのそれぞれの違いです。

ガソリン車って排気量が2,000㏄を境に4が1、5が3ナンバーになりますが、ディーゼル車は排気量ではないんですね。

ディーゼル車は、ボディの大きさでナンバーが変わります。

これには、ちょっと驚きました。

ディーゼルでも、2,000㏄を境にナンバーが変わると思っていましたから。

 

車検の回数にも違いがあり、1と4ナンバーは貨物車ですから毎年車検です。

5と3ナンバーは、2年おきの車検ですね。

更に1ナンバーは、乗用車ではなく普通貨物車になりますので、ETCの休日割引が対象外になります。

で、ハイエースワゴンには、5ナンバーはありません。

昔は特別仕様車であったみたいですが、今の新車のラインナップでは乗用目的のワゴンは3ナンバーのみです。

 

ちなみにワゴンは、すべてガソリン車で片側スライドドアです。

つまりディーゼルエンジンが欲しかったり、両側スライドドアが欲しい場合には、必然的に1か4ナンバーのバンを選ぶことになります。

両側スライドドアが欲しいためだけに1ナンバーのハイエースにすると、定員数が少なかったり乗り心地が悪かったりします。

乗り心地はリーフスプリングのセッティングを変えれば改善できますが、定員数や車検回数は1ナンバーである以上変更できません。

 

実はここが僕が当初、大きく失敗しそうになった点です。

ノアが両側スライドドアだったので、ハイエースもできれば両側が欲しかったからです。

ビルダーの店員さんに、

「まずは1ナンバーか3ナンバーを選んで下さい。1だと両側スライドドアも可能ですよ」

って気軽に言われましたが、よくよく調べてみると1と3では大きな違いがありますからね。

 

1ナンバーで乗り心地を改善するために、リーフスプリングとLTタイヤを交換したら、これだけで数十万します…。

ETC割引きが効かないのもキツイですし、毎年車検は維持費がかかります。

両側スライドドアだけのために、これだけのデメリットを受け入れることはできなかったです。

 

というわけで、ハイエースを選ぶ際は基本的な各ナンバーの違いは知っておいた方が、車両選びで失敗する可能性が減ります。

こうしたナンバーの比較では維持費だけが注目されがちですが、乗車定員の増減が難しいことや乗り心地に差があることは意外と盲点ではないでしょうか?

1と4ナンバーは貨物車(バン・トラック)で、3と5は乗用車です。

 

余談ですが、8ナンバーということも考えましたが、8ナンバーは任意保険の取り扱いが少ないことと、今は昔みたいに維持費の節約にもなりません。

8ナンバー取得のために設置した設備も、邪魔だからと言って後からはずすこともできないのもデメリットです。

 

また、ハイエースにはコミューターという14人乗りのグレードもありますが、これは2ナンバーで市バスと同じ扱いです。

普通免許では、運転できないですからね。

ハイエースを勉強すれば、車のナンバーの違いに詳しくなれます(笑)

↑ナンバー変更はやってできないことはありませんが、多額の費用がかかるうえに取り扱いのショップも限られてきます。

後悔する前に、よーく考えてから購入しましょう。